ブドウの品種:スチューベン(Steuben)
■スチューベンとは?
●アメリカ・ニューヨーク生まれの品種
スチューベンはニューヨークの農業試験場が「ウェイン」に「シュリンダン」という品種を交配し育成されたもので、日本には1952年(昭和27年)に導入されました。
このブドウは寒冷な気候に適し、暖かい地方での栽培には向かず、生まれたニューヨークと同じくらいの緯度にあたる青森県をはじめとする東北地方を中心に栽培されています。
非常に糖度が高く貯蔵性に優れ、年末から冬にかけても美味しく食べられるブドウとして定評があります。
●スチューベンの特徴
スチューベンの特徴はなんと言ってもその糖度の高さで、20度以上にもなり、酸が少なく蜂蜜のような濃い甘さをかんじさせます。とても甘いブドウということです。外観は暗紫赤から紫黒色でベリーAとデラウエアを足して割ったような大きさで3~5g程度、皮は食べずに丸ごと口に含んで皮だけ出すようにして食べます。皮と果肉の間がとても甘く、軽く皮を歯でしごくようにして食べるのをお勧めします。香りはやや弱いです。
今時の種無しで皮ごと食べられるぶどうではなく、種もちゃんと入っています。
■スチューベンの主な産地と旬
●青森県が主な産地
このグラフは政府がまとめた平成21年のスチューベンの栽培面積です。これで見ると青森県が全体の7割近くを占めています。次いで秋田県、山形県と東北地方を中心に作られているのがわかります。
(※右のデータは生産量ではなく栽培面積で、単位はtではなくhaの間違いです。申し訳ございません。)
●収穫時期と食べ頃の旬
青森県におけるスチューベンの収穫時期は9月下旬から10月下旬頃にかけてですが、糖度が高く貯蔵性に優れ、更に青森県ではリンゴの貯蔵技術を活かし、年明けの2月頃まで出荷されています。
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