さしゃ(サシャ)/美丘(みおか)<リンゴの品種

さしゃ(サシャ)

■さしゃ(サシャ)/美丘(みおか)とは?

●さしゃ(サシャ)から美丘(みおか)へ

さしゃ(サシャ)

 「さしゃ」は青森県弘前市の山下豊光氏が昭和52年に自分の農園で「ふじ」に「王林」及び「世界一」の混合花粉を交配して出来た実生の中から選抜育成された品種で、2002年に品種登録されました。

 その後詳しいいきさつは分かりませんが、原田種苗会社に権利が譲られたようで、そこから「美丘(みおか)」という商標名で苗木が販売されるようになりました。とは言うものの。「さしゃ」という名称がある程度浸透しているからか、今でも「さしゃ」として店頭に表示されているのをよく見かけます。

●さしゃ(サシャ)/美丘(みおか)の特徴

さしゃ(サシャ)

 「さしゃ」/「美丘(みおか)」は500gから600gほどの大型のリンゴとなっています。今回撮影した百貨店で売られていたものは300g前後のものでしたが・・・。

 果実の形はやや球形に近く、ヘタの付け根のくぼみ(こうあ)が深く、その周辺にサビが出来やすいようです。表皮にワックス成分があまりつかない性質のため、すこしくすんだような色に見えます。

 果肉はやや荒く感じますが、とてもジューシーで酸味が弱く甘みが強く感じられます。それと共にかすかに渋みが感じられるのも特徴のひとつです。

 このリンゴは普通貯蔵性及び冷蔵貯蔵性が非常によく、それだけでなく、収穫してすぐはあまり甘みが感じられずさえない味のようですが、貯蔵することによって甘みが増し、美味しくなるとされています。今回試食したものも3月中旬ではありましたが、みずみずしくシャキシャキした食感で、とても美味しい状態でした。

さしゃ(サシャ)

■さしゃ(サシャ)の主な産地と食べ頃の旬

ミニふじ

●現在の生産者数

 「さしゃ」/「美丘(みおか)」は青森県でしか栽培されていないようで、平成30年産特産果樹生産動態等調査の記録では青森県の6.5haのみとなっています。

●さしゃ(サシャ)の収穫時期と出回る旬

 「さしゃ」/「美丘(みおか)」は11月上中旬に成熟し、収穫が始まります。出回りだすのは12月に入ってからで、4月頃まで見かけることが出来ます。貯蔵性が高く、ある程度貯蔵されてからの方が美味しくなるということもあり、食べ頃の旬は、1月から3月頃まででしょう。

旬のカレンダー

旬のカレンダー 11月 12月 1月 2月 3月 4月
さしゃ(サシャ)                                    

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