紅ロマン/ベニロマン<リンゴの品種
■紅ロマンとは?
●「シナノレッド」×「さんさ」
紅ロマンは岩手県のリンゴ農園、紅果園の高野卓郎氏が「シナノレッド」に「さんさ」を交配させ、生まれた実生から選抜育成したもので、JA江刺のオリジナル品種となっています。高野卓郎氏はこの他にも「ゴールドロマン」、「みちのくロマン」、「藤原ロマン」などの江刺リンゴの「ロマンシリーズ」を生み出しています。
まだ登場して数年しか経っていない新しい品種です。
●紅ロマンの特徴
このリンゴは、まだ暑い夏に赤く色付き、収穫できる極早生品種です。
果実はやや横に広いどっしりとした球形で、大きさは300g前後。
表皮の色は全体に赤く色付いています。果肉は薄いクリーム色で、程よい歯触りに甘みと爽やかな酸味が持ち味とされています。
●実際に食べてみた食味
今回入手したものは280g前後のもので、全体によく色付いています。
果肉は荒くもなく緻密と言うほどでもなくといった感じですが、しゃきしゃきした歯触りが心地よく、とてもジューシーでした。
甘味はあまり強く感じませんでしたが、それは酸味が活き活きとしているからかもしれません。酸っぱいという訳ではなく、とても良い感じで酸味が効いています。
また、切ってしばらく経っても断面の色が茶色く変色せず、綺麗な状態でした。
■紅ロマンの主な産地と旬
●主な産地と生産量
紅ロマンはJA江刺のオリジナル品種として扱われていましたが、現在では岩手県内の他の産地にも広げられ、生産の拡大が進められています。
●紅ロマンの収穫時期と旬
収穫は8月中旬頃から始められます。出回るのは毎年8月20前後辺りに初セリが行われてから11月上旬頃までとなり、食べごろの旬は10月中旬頃までとなります。
旬のカレンダー | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | ||||||||
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紅ロマン |
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