アンビシャス(Ambitious) < リンゴの品種
■アンビシャスとは?
●アンビシャスの特徴
アンビシャスは青森県りんご試験場だった木村甚弥氏(青森県南津軽郡平賀町)が自園において「東光(ゴールデンデリシャス×印度)」の自然交雑実生を選抜育成されたもので、花粉親は不明とされています。
当初は育成地の地名から「平賀」と命名されていたそうですが、品種登録をするにあたっての特性調査の途中に木村氏は他界され、それを引き継がれた方達により、1985年「アンビシャス」と命名され品種登録されました。
名前の「アンビシャス」は、『少年よ大志をいだけ(boys be ambitious)』の「大志」からつけられたそうです。
●アンビシャスの特徴
アンビシャスは平均約260gと、リンゴの中では中くらいの大きさで、角のない丸い形をしています。果皮は黄色地に部分的に赤みが差しています。果点が大きく、全体に見られます。
果肉は黄色で硬く、しっかりとした歯ざわりがあります。蜜はほとんど入っていませんが、果汁はたっぷると含まれ、酸味が少なく甘味がとても強く感じられるリンゴです。
実際に食べてみるとシャキッとした食感がしっかりと歯に感じられ、噛むほどに果汁が染み出すように口に広がり、っても甘く美味しいリンゴでした。
●主な産地
アンビシャスの主な産地は青森県です。平成30年産特産果樹生産動態等調査によると全国の栽培面積は青森県の6.5haのみとなっています。
●収穫時期と出回る旬
アンビシャスの収穫時期は青森県では「王林」と同時期の11月上旬とされています。貯蔵性がよく、通常保存で3月頃まで、冷蔵保存では5月頃まで持つとされています。
ただ、都内や関西の百貨店では5月頃から6月にかけて見かけます。
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