タンカン/短桶/たんかん/桶柑
■タンカン(たんかん/短桶/桶柑)とは
●タンカンは南国のみかん、亜熱帯性の柑橘類
タンカンはポンカンとネーブルオレンジの自然交配種とされるタンゴールの一種です。中国の広東省が原産地とされ、亜熱帯性に適した柑橘類です。
日本には1900年前後に南西諸島に台湾から移植されたのを機に栽培が始まったとされ、それ以来、南国のみかんとして親しまれるようになりました。
●タンカンの特徴
タンカンの果実は150g前後で球形に近い形をしています。表皮の色は熟すと明るいいオレンジ色になりますが、シミや傷が付き易く、見た目が悪い果実が非常に多いという欠点があります。外見が冴えなくても、中の果肉の味に違いはありません。
皮は厚みがあり、ゴツゴツとしていますが、手で剥くことは出来ます。皮の表面に浅く切り込みを入れてから剥くと比較的剥きやすくなり、専用のカッターのようなものもあります。
皮をむいた中の果肉は薄いジョウノウに包まれていてジョウノウごと食べることが出来ます。とても果汁が多く、糖度も柑橘類の中でもトップクラスでとても甘く、それを支える酸味もしっかりとしていてバランスよく濃厚な味が楽しめます。
●タンカンの美味しい食べ方
食べるときは、ナイフで皮に切り込みを入れて手でむいて食べるか、オレンジのようにナイフを使って房どりするか、半分に切ってから、何等分かに串切りにして、皮の部分を持ってかぶりつくように食べます。じょうのう膜はとても薄いので果肉と一緒に食べても口に残らず気にならないでしょう。
■タンカン(たんかん/短桶/桶柑)の主な産地と食べごろの旬
●タンカンの主な産地
政府がまとめた平成22年産のタンカンの生産量です。
タンカンは鹿児島と沖縄でそのほとんどを生産しています。鹿児島と言っても、産地は屋久島と奄美、徳之島などの島々で、全国の約8割を作っています。沖縄は名護市や本部町、国頭村などを中心に栽培されています。
●タンカンの収穫時期と美味しい旬
タンカンの収穫時期はその年の天候にも寄りますが、早いところで1月頃から始まり2月中旬から3月初旬あたりに最盛期となります。市場には4月頃まで出回ります。
食べ頃の旬は2月中旬から3月いっぱいとなります。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | ||||||||
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