やよいひめ/やよい姫:いちごの品種
■やよいひめとは
●群馬県の登録品種いちご
やよいひめは群馬県園芸試験場(現群馬県農業技術センター)で、「とねほっぺ」と「とちおとめ」の交配種に更に「とねほっぺ」を交配し育成されて生まれた品種で、2005年(平成17年) 1月に品種登録されました。
果実は大きく、休眠が短い促成栽培に向く品種とされています。
●品種登録データベースでみるヤヨイヒメの特徴
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『-----果皮の色は明赤、果形は円錘、果実の大きさは大、果肉色は橙赤、果心の色は淡赤、果実の光沢は良、空洞は小である。花の大きさはやや大、花弁の色は白、花房当たり花数はやや少、花柄の太さはやや太、花柄長は長である。果実の硬さはかなり硬、無種子帯はかなり少、そう果の落ち込みは落込み小、そう果数は中、果実の香りは少である。季性は一季成、開花始期及び成熟期は中、開花位置は葉と同水準、耐干性は中、休眠性は短、可溶性固形物含量は高、酸度は中、日持ちはやや長、輸送性はやや高である。-----』 以上抜粋。
●やよいひめの特徴
やよいひめは平均果重20gと大きい粒と上品な薄紅色が特徴です。果肉はしっかりとしていて、中まで薄い赤色をしています。甘みと酸味のバランスがよく日持ちもいいイチゴです。
●やよいひめの主な産地
やよいひめの主な産地は生まれた群馬県で、まだ新しい品種という事で生産量が増えつつあり、2012年の時点で作付面積は県全体の約7割を占めるまでになったそうです。ただ、群馬県のオリジナル品種と言う訳ではなく、他府県でも栽培されています。
群馬県では、独自の熱風乾燥技術を使った「ドライやよいひめ」も作り始められています。
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