こいのか/恋の香:いちごの品種
■こいのか/恋の香とは
●「さちのか」と「とちおとめ」の交配種
「こいのか」は農研機構九州沖縄農業研究センターで、日持ち性と食味に優れる「さちのか」を母親に、早生性と収量性に優れる「とちおとめ」を父親として交雑して生まれた品種で、2008年に発表され、2011年に品種登録されています。
早生で連続出蕾性に優れ、年内収量の多い促成栽培用イチゴ品種とされたいます。
●こいのか/恋の香の特徴
果実は長円錘形で小ぶりのいちごで、さちのか位の大きさです。種の部分のくぼみがやや深く、ヘタ(ガクの部分)が比較的小さいのが特徴です。
味的には甘み酸味ともバランスがよく、みずみずしさを感じます。果肉は白に近いピンクといった感じ。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『-----
果実の縦横比は縦長、果実の大きさはやや大、果形は円錐、
果皮の色は鮮赤、果実の光沢はやや強、そう果の落ち込みは果皮並、
がく片の着き方は離、果径に対するがく片の大きさは同等、
果実の硬さは硬、果肉色は白、果心の色は淡赤、果実の空洞は無~極小、季性は一季成りである。
出願品種「こいのか」は、対照品種「とよのか」と比較して、草姿が立性であること、果皮の色が鮮赤であること、果心の色が淡赤であること等で区別性が認められる。
対照品種「さちのか」と比較して、果皮の色が鮮赤であること、果肉色が白であること、成熟期が極早であること等で区別性が認められる。
-----』以上、抜粋。
●こいのか/恋の香の主な産地
こいのかは主に長崎県で作られています。
<出 典>
※ 早生で食味のよいイチゴ新品種「こいのか」研究成果情報 AgriKnowledge
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