アメリカ産イチゴ<いちごの品種
■アメリカ産イチゴとは?
●国産が品薄になる夏の間輸入されるアメリカ産イチゴ
国内産のイチゴは本来春が旬なのですが、栽培方法や品種改良によって今では晩秋から初夏にかけてある程度安定して出回ルようになりましたね。中には真夏でも収穫出荷されるものも出てきています。とはいうものの、町のケーキ屋さんなどでは一年を通してイチゴのショートケーキなどを販売したいという要望が強く・・・消費者がそれを望むからですが・・・国内産が品薄になる夏場の需要を埋めるべくアメリカから輸入されるようになりました。現在では5月~11月の約半年間入荷があります。
品種に関しての詳しいことは分かりませんが、日本に入ってきているのは大手のDriscoll's(ドリスコル)社の物が多いようです。こういった会社では独自に品種を開発しているケースが多く、交配の詳細などは明かされていない事が多いようです。
●アメリカ産イチゴの特徴
かつて私がシェフパティシェとして現役で頑張っていた頃は、アメリカ産の輸入イチゴは日本のイチゴとは全くの別物で、おそらくは輸送性を確保する為に果肉が固く、色も完全に赤く色付いていない状態で収穫されたもので、甘味は少なく、酸味が強く、お世辞にも美味しいとは言えない代物で、あくまでも見た目の飾りとして使うためのものという印象でした。
ところが、今日、輸送方法も改善され、イチゴの品種改良も進んだのでしょう、当時のようなひどいものではなく、随分と美味しいと言えるものも出てくるようになりました。
今回入手したものはやはりドリスコルのもので、果実全体に赤く色まわりが良い物でした。パックを開けた時にイチゴらしい甘い香りが強く感じられ、果実の形も比較的整った円錐形です。果形に関してはランクの違いなのか、不揃いのものもしばしば見られるようですが・・・。
一見国産の物と見分けがつきにくいような物もありますが、そう果のくぼみが浅く、種状の粒が表面に出ていてザラザラするものが多いです。
果肉はやはり国産の物と比べると固く、良く言えばしっかりとしていて傷みにくい感じですが、噛んだ時の少しゴリッとした感触はあまり良いとは感じませんでした。
酸味はやや強いですが、甘さは十分にあり、香りとその甘さが口に広がり、普通に美味しいと感じられました。
■アメリカ産イチゴの主な産地と旬
●主な産地と生産量
日本に輸入されているのは主にカリフォルニア産となっています。
●輸入時期
輸入されているのは5月頃から11月にかけてとなっています。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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アメリカ産イチゴ |