ジャクソンフルーツ(Jacksonfruit):来歴や特徴と産地や旬
●ジャクソンフルーツとは
◆ジャクソンフルーツの来歴
「ジャクソンフルーツ」として輸入されている柑橘は正式には”Jackson Low Seeded (LS) grapefruit ”、略して”Jackson LS (ジャクソンLS)”というグレープフルーツの一種で、ジャクソングレープフルーツの枝変わりとして南アフリカのムプマランガ州ネルスプラウト近くのカリノ地区の農場でフェルディ・エッセレン氏によって発見されたとされています。
また、元のジャクソングレープフルーツはトライアンフ(Triumph)というホワイトグレープフルーツの種無し枝変わりとされています。
2011年頃からヨーロッパ市場に出回りだし、日本では2014年に輸入が解禁されました。
◆ジャクソンフルーツの特徴
「ジャクソンフルーツ」は果重200~220gでやや腰高な形をしています。果皮はレモンイエローで表面はなめらかでつるっとしています。
断面を見ても分かるように種がないか、あっても2~3個程度です。ジョウノウ膜は薄く、外の皮を白いアルベドと共に剥くとぶつ切りや輪切り、串切りなどにして美味しく食べることができます。
そして「ジャクソンフルーツ」の大きな特徴はグレープフルーツを食べた時に感じるような苦みがほとんどないことです。そして、ライムを思わせるような香りを持っているのが特徴です。
◆実際に食べてみたジャクソンフルーツの食味
今回入手したのは10月初旬でした。甘さは一般的なグレープフルーツと同じくらいで酸味も穏やかです。香りはとてもさわやかな感じで、食べた時に苦みもありませんでした。ただ、香りは良いのですが、甘味酸味ともに穏やかで、苦みなどがない分、少しぼやけた味に感じなくもないです。
ただ、香りの良さと種がほとんどなく食べやすいのは大きなポイントです。
●ジャクソンフルーツの美味しい食べ方
◆黄色いオレンジと思えばいい
「ジャクソンフルーツ」はオレンジと同じようにジョウノウ膜が薄くサジョウと一緒に食べてもほとんど気になりません。また、大きさも大きめのオレンジと変わらず、カットの仕方も同じと思っていいでしょう。
◆皮は器になる
「ジャクソンフルーツ」の皮はグレープフルーツよりは薄いですが、オレンジに比べやや厚くしっかりとしているので、写真のように飾り切りをして器として使うこともできます。
ただし、基本的にイマザリル等の防カビ材が使用されているので、皮をピールチョコなどに加工して食べるのは避けた方が良いでしょう。
●ジャクソンフルーツの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
「ジャクソンフルーツ」の産地は南アフリカ共和国です。
日本への輸入量の詳細は分かりませんが、年々増加傾向にあるようで、一般のスーパーでグレープフルーツなどと同じように沢山積まれているいるのをよく目にするようになりました。
◆ジャクソンフルーツの収穫時期と旬
南アフリカは日本とは反対の南半球に位置し、柑橘の収穫時期がちょうど日本では端境期に当たります。
輸入は国内の生産者を守るため、7~9月となっており、10月頃まで出回ります。丁度暑い夏が旬の柑橘となります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ジャクソンフルーツ |