●エゾボラの生態や特徴
◆エゾボラとは
分類:軟体動物門 > 腹足綱 > 直腹足亜綱 > 新生腹足上目 > 吸腔目 > Hypsogastropoda亜目 > 新腹足下目 > Buccinoidea上科 > エゾバイ科 > Neptunea(エゾボラ)属(日本海洋データセンターより)
学名:Neptunea polycostataScarlato, 1952
和名:エゾボラ/蝦夷法螺
別名:マツブ(真つぶ)、つぶ貝
エゾボラはエゾバイ科エゾボラ属を代表する貝で、一般に「ツブ」もしくは「ツブ貝」と呼ばれるものの中でも「マツブ(真つぶ)」と呼ばれ最も高級品として扱われている。貝殻の外見もヒダ状にめくれ上がった成長脈や色合いが綺麗なものが多い。
価格が高いこともあり、刺身用や寿司ネタとして飲食店で扱われ、一般のスーパーなどにはほとんど並ばない。
◆エゾボラの生態
エゾボラは寒海性の貝で、北海道以北からベーリング海の水深10~1220mに生息する。
◆エゾボラの特徴
エゾボラは殻高16cm、殻幅10cmほどで、まれに殻高20cm程のものもいる。前管溝は半管形でわずかに背方に反り返るようにねじれている。殻を真上から見ると発達した成長脈により、螺旋は角角している。
殻表の色はやや赤みがかった褐色から肌色に近い物まで見られる。
殻はエゾボラ属の中では薄い方だが堅牢で、太い螺肋と、強い成長脈が肩辺りからところどころ薄いヒレ状にめくれあがる傾向があり、他のエゾボラ属の種と判別する目安になる。
上記のような殻の色合いや螺肋、成長脈などは個体差が大きく、他の種との判別が難しいものもいる。
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