ウスムラサキエゾボラ:生態や特徴と写真
●ウスムラサキエゾボラの生態や特徴
◆ウスムラサキエゾボラとは
分類:軟体動物門 > 腹足綱 > 直腹足亜綱 > 新生腹足上目 > 吸腔目 > Hypsogastropoda亜目 > 新腹足下目 > Buccinoidea上科 > エゾバイ科 > Neptunea(エゾボラ)属
学名:Neptunea purpurea Tiba, 1983
和名:うすむらさきえぞぼら/薄紫蝦夷法螺
別名:つぶ貝、ツブ
ウスムラサキエゾボラはエゾバイ科エゾボラ属の一種で、比較的近年に認識された種である。エゾボラ属にはエゾボラを筆頭にエゾボラモドキやウネエゾボラなど20種以上あり、外見がよく似ていて同定が難しいものも多い。市場にもマツブ(エゾボラ)以外はあまり区別されずツブ貝として扱われていたりする。
食材という観点では、エゾボラには敵わないが味、食感共によく、マツブ(エゾボラ)よりもかなり安くツブ貝らしい味わいが楽しめる。
◆ウスムラサキエゾボラの生態
北海道東部沖の150~250mで獲れるようだが、「日本近海産貝類図鑑‐第二版‐」には本種の記載がなく詳細は分からなかった。
◆ウスムラサキエゾボラの特徴
ウスムラサキエゾボラは殻高10~13cm程とツブの中ではやや小ぶりの貝で、膨らみがあり殻表は全体に淡く紫がかっている。少し盛り上がった螺肋と、その螺肋は地色より濃い薄紫色であるのが特徴。
殻はエゾボラよりも厚みがあり硬く、身を取り出す際に穴が開けにくい。
身の色はエゾボラよりやや黄色味を帯びているものが多いが、食感は悪くない。
◆主な産地と漁獲量
主な産地は北海道東部。
●写真で見るウスムラサキエゾボラ
撮影機材: CANON EOS 5DⅢ , EF24-70mm F4L IS USM
ロゴなし元画像サイズ: 約2230万(5760×3840)画素
各画像をクリックしていただければ拡大画像がご覧いただけます。
●エゾボラ属の貝
エゾボラ/マツブ |
カラフトエゾボラ |
エゾボラモドキ |
チヂミエゾボラ |
アツエゾボラ |
ウスムラサキエゾボラ |