キチジ/キンキ:生態や特徴と、産地や旬

キチジ/キンキ

●キチジの生態と特徴

●カサゴ目カサゴ亜目フサカサゴ科メバル亜科キチジ属 
(学名)Sebastes macrochir Günther, 1877

(英)Broadbanded thornyhead

キチジ/キンキ

キチジは別名キンキと呼ばれ、こちらの方が認知度が高いようにも思います。フサカサゴ科の深海魚で、駿河湾以北の太平洋からオホーツク海、ベーリング海に分布し、水深150~1200mもの大陸棚の深海で、斜面になった岩礁帯を好み、エビやカニなどの甲殻類やイカなどを捕食して棲息しています。

北海道周辺での産卵期は2月から5月とされ、卵は直径1.1~1.3mmの楕円形で、カエルの卵のようにゼラチン質に包まれた状態で、長さ35cm程、幅は6.5cm程の長い雲のような感じの卵塊の状態で海中を漂うそうです。

●キチジ(キンキ)は高級魚

キチジはかつては沢山獲れて肥料になったり、蒲鉾にされるなど、身近な魚だったようですが、今ではスーパーではほとんど見かけない魚で、百貨店では時々並んでいるくらいです。市場でも目がキチジの目のようになるくらい非常に高値で取引され、主に高級料理店、レストランなどで使われる事が多い魚です。中でも、網走では釣り物をブランド化しており、市場でもこの「釣りキンキ」は、網物と一目瞭然で、とても美しく輝いています。写真は京都中央市場に入荷された「釣りキンキ」。

●海老を食べると赤くなる

キチジは深海200~500mに生息し、そこで海老類を中心に食べているようです。海老に含まれるアスタキサンチンという色素は、海老を茹でると赤くなるように、加熱したり体内に入ると赤く変色するそうです。キチジが赤いのはその為だそうです。天然の真鯛が赤いのも同じ理由だと言われています。

◆キチジの特徴

キチジ/キンキ

キチジは大きさ40cm程になり、体形はメバルに近い感じで、体全体が美しい赤色であること、目が大きいことが特徴です。

キチジの頭部には正面、目の縁と、眼下から頬にかけて隆起した筋があり、そこに鋭いトゲがいくつも出ています。

背ビレは第一背ビレには黒斑があり、第二背ビレにはありませんが、第一背ビレよりも長くなっています。

また、胸鰭が大きく、「大きな手」を意味する『macrochir』が学名の所以とされています。

●キチジの主な産地と旬

◆キチジの主な産地と生産量

キンキ・キチジの全国漁獲量

キチジは北海道南部以南から伊豆辺りまでの太平洋側で獲れる魚で、日本海側には生息せず穫れません。網走など北海道南東部沖が釣り物で有名でブランド化もされています。

主な産地は北海道で、全国の半分を超えています。次いで岩手県、青森県や宮城県などの東北地方となっています。

◆キチジの漁獲時期と旬

キチジの旬は秋から冬にかけて脂がのって美味しいし時期とされていますが、ほぼ通年美味しい魚です。

釣り物で知られる網走での漁期は4月から12月となっています。

旬のカレンダー
旬のカレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
キチジ                        

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