ババガレイ/ナメタガレイ:生態や特徴・産地と旬

ババガレイ/ナメタガレイ

●ババガレイ/ナメタガレイの生態と特徴

◆カレイ科ババガレイ属(学名)MIicrostomus achne

(英)Slime flounder

ババガレイ/ナメタガレイ

ババカレイは漢字では「婆鰈」または「母母鰈」と書き、カレイ科ババカレイ属のカレイの中ではやや大型になる魚です。

日本近海では千島列島周辺や太平洋側では北海道東岸から駿河湾にかけて、日本海側では北海道から九州にかけ、東シナ海や朝鮮半島沿岸まで分布し、水深50~450mの砂泥底でゴカイ類やエビやカニなどの甲殻類、ヒトデなど小動物を捕食し生息しています。産卵は3月〜4月とされ、成長はあまり早いとは言えず20cmサイズになるのに3年はかかるといわれています。寿命は長く15年前後だそうです。

◆様々な地方名

ババカレイは広く各地で取れることもあり、産地によって様々な名称がつけられています。最も良く知られているのは「ナメタガレイ」で、もともとは三陸地方での呼ばれ方で、ババカレイが体中たくさんの粘液を出し、舐めたようになるからと言われています。関東には三陸から沢山入荷があることからか、関東ではナメタガレイという名の方が認知度が高いのではないでしょうか。また、「ウバガレイ」とも呼ばれています。

その他、秋田県南部では「アワダチ」とも呼ばれているそうです。これもこのネバネバから付けられたのでしょう。 茨城周辺や金沢辺りでは「ダルマガレイ」と呼ばれているのも目にします。標準和名で「ダルマガレイ」というのがいるので紛らわしいですね。また、同じく茨城や千葉辺りでは「ダラリ」とも呼ばれています。

◆ババガレイの特徴

ババガレイは大きいものだと60cmを超える大きなカレイで、体は他のカレイに比べやや長く長楕円形の小判のような形をしています。そして最も大きな特徴はその名前の由来にもなっている粘液で、体全体がヌルヌルの粘液で覆われています。雄よりも雌の方が大きくなる傾向があります。

体の右側(目が付いている方)は茶褐色で不規則に不明瞭な斑点や斑紋があり、左側(目がない方)は白地に淡い桃色が混じった感じです。

身はカレイの中では厚めで、クセのない白身で古くから煮付け向けの高級魚として扱われてきました。上身の方が黒っぽく肉厚で、下身はやや薄く透明感のあるピンク色をしています。

●主な産地と旬

◆主な産地

ババガレイが広く分布し、各地で水揚げがありますが、主産地と言えば北海道の太平洋側から東北の沖合になります。沢山生息しているのが水深は200~300mと深く、主に底びき網や底刺網、底はえ縄などで漁獲されています。

◆ババガレイの漁獲時期と旬

ババガレイの産卵は3月〜4月で、腹に真子(卵)をもったものは人気が高く高級魚として扱われます。特に三陸地方あたりでは子持ちで縁起がいい「歳とり魚」として正月に食べる風習があり、年末には非常に値が上がります。

食べて美味しい旬の時期は脂がのる晩秋辺りから、腹に子をもち、産卵してしまう前の初夏辺りまでとなります。

旬のカレンダー
旬のカレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ババガレイ/ナメタガレイ                        

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