ヒメジ- Upeneus japonicus -:生態や特徴と産地や旬
●ヒメジの生態や特徴
◆ヒメジとは
分類:魚類 > 条鰭綱 > スズキ目 > スズキ亜目 > Percoidea上科 > ヒメジ科 > ヒメジ属(日本海洋データセンターより)
学名:Upeneus japonicus(Houttuyn, 1782)/ Upeneus bensasi(Temminck & Schlegel, 1843)
和名:ひめじ/比売知/非売知
英名:Bensasi goatfish
別名:オキノジョロウ/沖の女郎(富山)、オキノジョウ(新潟)、アカイオ、ヒメイチ、ベニサシ、ベンサシ、ハナジャコ・ヒメジャコ(和歌山)、キンタロウ(山口)
ヒメジはヒメジ科ヒメジ属を代表する魚で、同じヒメジ科の魚でルーッジェ(rouget de roche)と言えばフランス料理に使われる高級魚として知られている。
産地では比較的身近な魚の一つだが、都市部では認知度が低くスーパーなどで見かけることはほとんどない。
◆ヒメジの生態
北海道南部以南の日本海及び太平洋沿岸から朝鮮半島、中国の沿岸に分布し、水深100m以浅の砂れきや砂泥底で小さな甲殻類など底生動物を捕食し生息している。
顎から伸びる2本の髭には繊細な神経器官があり、泳いでいる時はアゴに収納されているが餌を探す時にはこの髭を伸ばし、底を手探りするように触り獲物を見つける。
産卵期は夏から夏の終わり頃とみられ、比較的浅いところまで寄ってきて産卵し、水温が下がるころにはまた深みに戻っていくとみられる。
◆ヒメジの特徴
ヒメジは大きくても20cm程の小魚で、体はやや側扁し背ビレは前後に分かれ、体高は第一背ビレの前をピークに尾に向けて低くなっていく。
体色は全体に淡い赤色をベースに腹は白く体側には個体によって赤い斑紋や帯などが見られる。
背ビレと尾ビレの上半分には紅白の縞模様があり、アゴには2本の黄色く長いひげがあり、体表の溝に収納されている。
●ヒメジの主な産地と旬
◆主な産地
各地の沿岸で漁獲されていますが全国の統計はとられていないようです。底引き網などで漁獲されることが多い魚です。
◆ヒメジの漁獲時期と旬
産地によって獲れる時期が違い、日本海沿岸では夏場は底引き網漁が行われていないところが多く、秋の解禁後から市場に出始める。
産卵期は夏から秋口とみられるので、美味しい旬の時期は冬から春までと思われる。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ヒメジ |