ゴマサバ/胡麻鯖/ごまさば:生態や特徴と産地や旬
●ゴマサバの生態や特徴
◆ゴマサバとは
分類:魚類 > 条鰭綱 > スズキ目 > サバ亜目 > サバ科 > Scombrinae亜科 > Scombrini族 > サバ属(日本海洋データセンターより)
学名:Scomber australasicus Cuvier, 1832
和名:ごまさば/胡麻鯖
英名:Blue mackerel、Southern mackerel
別名:マルサバ、コモンサバ、ドンサバ
ゴマサバはマサバとともにサバ科サバ属の一種で、単にサバといえばマサバかゴマサバを指し、マサバとともに広く一般的になじみ深い魚である。
学名の種小名”australasicus”はオーストララシア(オーストラレーシア)のという意味。オーストララシアとはオーストラリア大陸、ニュージーランド、ニューギニアを含む南太平洋地域の総称。
◆ゴマサバの生態
ゴマサバは太平洋東部の温帯から熱帯にまで広く分布する。日本近海では北海道南部〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、北海道〜九州南岸の大平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島、東シナ海でみられ、マサバよりもやや暖かい海に多い。
また、海外では朝鮮半島南岸、済州島、中国東シナ海沿岸、台湾、フィリピン諸島、ニューギニア島、オーストラリア沿岸(北西・北東岸を除く)、ニュージーランド、ハワイ諸島、メキシコ太平洋沖、アラビア半島沿岸に分布する。
通常は沿岸の表層を群れを成して遊泳しながらオキアミなどの動物性プランクトンをはじめ、小魚やイカ類などを捕食し生息する。 産卵期は冬から春にかけて。
◆ゴマサバの特徴
ゴマサバは全長50cmほどになる。体形は紡錘形でやや側扁するがマサバに比べ体高が低く輪切りにした状態が丸に近いことから、マサバを平サバと呼ぶのに対し、ゴマサバは丸サバと呼ばれる。
体側の背側はマサバと同じように青緑の地に濃色で虫食い状のまだら模様が入っており、中央あたりから腹にかけては銀色の地に、丸い黒点が一面に散らばっている。これが胡麻を散らしたように見えるというのが名前の由来とされる。
第一背ビレの棘条は11本以上あり、マサバ(9~10本)と区別できる。
●ゴマサバの主な産地と旬
◆主な産地と漁獲量
ゴマサバも全国各地で漁獲される一般的な魚だが、主な産地は九州や四国、和歌山県など暖かい地方となる。
ブランドサバとして有名なのは高知県土佐清水市の「清水サバ」や鹿児島県屋久島の「首折れ鯖」などがある。
◆ゴマサバの漁獲時期と旬
秋に美味しいマサバに対してゴマサバは年間を通してあまり味や身質に変動がなく、夏場に漁獲量が増えることから、一般には夏が旬とされている。とは言いつつ、秋も美味しい時期であることは間違いない。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ゴマサバ |