エゾバフンウニ/蝦夷馬糞雲丹:生態や特徴と産地や旬
●エゾバフンウニの生態や特徴
◆エゾバフンウニとは
分類:動物界 > 棘皮動物門 > ウニ/海胆綱 > Euechinoidea亜綱 > Carinacea下綱 > Echinacea上目 > Camarodonta目 > Echinidea下目 > Odontophora上科 > オオバフンウニ科 > オオバフンウニ属(日本海洋データセンターより)
学名:Strongylocentrotus intermedius (A. Agassiz, 1863)
和名:えぞばふんうに/蝦夷馬糞雲丹
英名:Short-Spined Sea Urchin、Sea Urchin
別名:ガゼ、ガンゼ、アカ
エゾバフンウニはオオバフンウニ科オオバフンウニ属の一種で、身が鮮やかなオレンジ色をしていることから赤ウニと呼ばれ、ウニの中でも高級品として扱われている。中でも利尻や羅臼で獲れるものは昆布を食べて育つため味は絶品といわれている。
◆エゾバフンウニの生態
エゾバフンウニは北海道全沿岸から山口県辺りまでの日本海沿岸、相模湾あたりまでの太平洋沿岸に分布するほか、海外では中国北部からロシア沿海州にかけての沿岸にまで分布する。
潮間帯から水深30mの間で、昆布や海苔などの海藻類の他、動物の死骸などを食べて生息している。
産卵期は海域によって大きくずれがあり、北海道の日本海側から津軽海峡西部では9月~10月、根室海峡から日高地方にかけての太平洋沿岸では6月~10月、噴火湾から青森県東部にかけての沿岸では5~7月と8~10月の2回あるとされている。
◆エゾバフンウニの特徴
エゾバフンウニは殻径4~6cm、殻高2~3.5cmほどの扁平した饅頭型で、全体が棘で覆われているがその棘はキタムラサキウニなどのようには長くなく、5~7mmと短い。
全体の色は個体差が大きく茶褐色や赤褐色の他、灰褐色や黄褐色のものなど様々。
同属近縁種のバフンウニとは殻に開いている管足孔の列数で見分けられ、エゾバフンウニが5列なのに対し、バフンウニは4列となっているが、生時は棘で判別しにくい。
●エゾバフンウニの主な産地と旬
◆主な産地と漁獲量
エゾバフンウニは蝦夷と付くだけあって、国内の漁獲のほとんどが北海道となっている。
資源保護のため各地で種苗放流が行われている。
◆エゾバフンウニの漁獲時期と旬
エゾバフンウニも資源保護のため産地によって漁期が設定されている。主な産地の漁期は、渡島が12月~9月、石狩及び後志が5月~8月、宗谷は4月~9月、根室では12月~翌6月
エゾバフンウニの漁期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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渡島 | ||||||||||||
石狩・後志 | ||||||||||||
宗谷 | ||||||||||||
根室 |