トビウオ(飛魚)
■トビウオ(飛魚)とは
●ダツ目トビウオ科 ハマトビウオ属
トビウオはダツ目トビウオ科の魚種の総称で、日本近海でも30種ほどがいるとされています。食用にされているのは主にハマトビウオ属の数種類です。また、トビウオはツバメ魚・アゴ・丸トビ・角トビ・アキツトビウオ、アゴ、コトビ、トビノウオなどなど地方によってさまざまな呼び名で親しまれています。なんといってもタタキや刺身で食べるとおいしい魚です。
背は鮮やかな濃青色で、腹は銀色。胸びれが非常に大きく海面を殿様バッタのように滑空する。時に数百メートルも滑空することもあるそうです。
トビウオは回遊魚で、暖流にのって産卵のために南の海から北上し、春から夏にかけて産卵します。
●飛魚のいろいろ
トビウオ(飛魚)とは、先に述べた通り数十種類いると言われるトビウオの仲間の総称で、その中で市場に出回るものには、トビウオ(本トビウオ)の他、市場で「カクトビ/角とび」と呼ばれているハマトビウオやツクシトビウオ、「マルトビ/丸どび」と呼ばれているホソトビウオなどがいます。最も高く取引されているのは大型(30cm以上)になるハマトビウオとの事です。
●トビウオ(飛魚)の卵、「とびっこ」、「とびこ」
赤や黄色に色づけられた「とびっこ」「とびこ」を寿司ネタなどでよく見かけますが、あのプチプチした食感の小さな粒が飛び魚の卵です。とびっこを黒っぽく着色したものをキャビアの代用品として用いられたりしています。
■トビウオ(飛魚)の主な産地と旬
●主な産地は
島根県の県魚・京都府の夏の県魚・長崎県(水揚げ日本一)では秋の県魚に指定されています。また、宮崎県沿岸には産卵の為に回遊します。県南の都井岬周辺で行われる「トビウオすくい」は、夏の風物詩として観光客だけでなく、地元の人たちにも楽しまれています。
また、九州地方ではアゴ出汁の原料として知られています。九州ではこのトビウオをアゴと呼び、そのアゴの干物で取った出汁がとても美味しいんです。
●トビウオの旬は
トビウオの旬は種類によっても違うようで、市場ではハマトビウオのように「春とび」と呼ばれるものと、ツクシトビウオなど夏に多く獲れる「夏とび」と呼ばれるものがあります。おおむね、初夏~初秋。まさに夏の魚と言えます。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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トビウオ |