ミルクイ／みる貝／ミルガイ：目利きと料理

　ミルクイ／みる貝／ミルガイを選ぶ際のポイント、目利きや見分け方、さばき方をはじめ、美味しい食べ方と調理方法、主な料理、料理レシピなどを沢山の写真と共に紹介します。

●ミルクイ／ミルガイの目利きのポイント

　ミルクイは刺身で食べたい貝なので、基本的には生きているもの。水管に触れた時に素早く反応するものを選ぶ。

　ミルクイの最も美味しい部分は水管なので、この部分が太く大きいものが良い。

　ミルクイは大きなものの方が水管も肉厚で大きく味もいい。ただし、握りに使うのであれば水管の長さが丁度１貫に使える長さの物が無駄なく使いやすい。

　ミルクイは基本的には殻と水管の表皮以外全て食べることができる。

　刺し身や握りに使えるのは水管と貝柱、ヒモとミル舌と呼ばれる脚の部分で、さっと熱湯をくぐらせて表面の黒い皮を剥いて使う。

　ミルクイは鮨ネタの中でも超高級品で、代用とされる白ミル（ナミガイ）とは格段に味・食感が良い。しっかりとしたシコシコとした歯触りに、噛むほどに甘い旨みが広がる。また白ミルとは違い、水管の先の部分がさっと茹でることで赤くなり見た目もいい。

　ミルクイの水管はもちろん、貝柱やヒモ、ミル舌も刺身で美味しく食べられる。ヒモやミル舌も生のままより、さっと熱湯にくぐらせた方が甘みが増して美味しい。

　贅沢にもミルクイをスパゲッティに使ってみた。

　ニンニクと鷹の爪を効かせたオリーブ油でミルクイと野菜をさっと炒め、白ワインを加え、スパゲッティを絡めたもの。シンプルだがこれが実にうまい。ミルクイの食感も抜群。

　ふっくらとしたミル舌と呼ばれる脚の部分は包丁で半分に開き、中の黒っぽい内臓だけを取り除いて塩胡椒を振り、バターでさっと両面焼いても美味しい。

　ミルクイの水管はもちろん、ヒモや貝柱、みる舌なども天ぷらにするとすごく美味しい。高級天ぷらの種とされている。

　主な料理レシピサイトのミルガイを使ったレシピのページにリンクしています。ミルクイとナミガイはともにみる貝と呼ばれ、同じ料理で食べることができると考え、参考にされると良いでしょう。

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