ニセタカサゴ/にせたかさご<グルクン:生態や特徴と産地や旬
●ニセタカサゴ<グルクンの生態や特徴
◆ニセタカサゴとは
分類:魚類 > 条鰭綱 > スズキ目 > スズキ亜目 > タカサゴ科 > クマササハナムロ属(日本海洋データセンターより)
学名: Pterocaesio marri Schultz, 1953
和名:にせたかさご/偽高砂
英名:Goldband fusilier 仏語:Fusilier de Marr
別名:グルクン、アカメンタイ
ニセタカサゴはタカサゴと同じタカサゴ科クマササハナムロ属の一種で、両種は外見もそっくりで市場ではあまり区別されずグルクンとして扱われている。
◆ニセタカサゴの生態
ニセタカサゴは八丈島、小笠原諸、相模湾〜土佐湾の太平洋沿岸、宮崎県南郷、琉球列島、さらに海外では台湾南部、インド-西太平洋(ニューギニア西岸まで アフリカ東岸・紅海・ペルシャ湾を除く)、サモア諸島、マルケサス諸島などに分布する。
比較的浅い岩礁やサンゴ礁域を群れで遊泳し主に甲殻類などの動物プランクトンを食べて生息している。産卵期は初夏から夏にかけて。
◆ニセタカサゴの特徴
ニセタカサゴは標準体長30㎝程の魚で、体形はあまり側扁せずやや細長い円筒形で背ビレは前後で分かれず一連となっており、背ビレの下部は鱗で覆われている。背ビレ軟条数は14~16。
体色は生時通常はは全体に青から水色だが、夜間の休息時や興奮時、死後は背側が青緑色で腹側及び胸ビレ、腹ビレ、臀(しり)ビレは赤く変色する。体側に二本の黄色い縦帯が走っており、その下側の線は側線上にある。尾ビレは横V字型に二叉し、両葉の後端が黒いのも特徴的。
タカサゴとは瓜二つだが、体側の黄色い縦帯がタカサゴの場合下方の帯が側線より下に走っているので見分けられる。
●ニセタカサゴ<グルクンの主な産地と旬
◆主な産地と漁獲量
主な産地は沖縄県や鹿児島県、長崎県、高知県などで、関西や関東の市場には長崎県産のものが入ってきている。
沖縄ではタカサゴと共にグルクンと呼ばれ極身近な食用魚として食べられているが、本州ではあまり馴染みが無い魚である。
◆ニセタカサゴの漁獲時期と旬
産卵期は初夏から夏にかけてで、旬の時期は産卵期の初夏から夏にかけてとされている。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ニセタカサゴ |