シロゲンゲ/白げんげ:生態と特徴や産地と旬
●シロゲンゲ/白げんげの生態と特徴
◆スズキ目ゲンゲ亜目ゲンゲ科シロゲンゲ属
シロゲンゲは深海にすむゲンゲ科の一種で、オホーツク海からベーリング海、カリフォルニアにかけての北太平洋に分布し、水深80mから2000m以上深いところまで生息しているとされています。
漁獲はこの種を目的としたものではなく、主に水深200m程度から2000m程度までの海底を引く底引き網を使ったズワイガニ漁などの副産物として水揚げされています。
◆シロゲンゲの特徴
シロゲンゲは全長60cm前後になり、全体の形はウツボのような感じです。しかし、その体は半透明のゼリー状でとても柔らかく、オタマジャクシを思わせるような感触です。
体表は意外にぬめりは少なく、柔らかく細かい円形の鱗で覆われています。頭部は上から見るとゴジラのようにごつごつした感じで、口先は丸みがあり、上下に細かいが鋭い歯が並んでいます。
体側には頭側から尾に向けて3分の1程に上部に側線が1本あり、尾側の3分の2程は体側の中央に側線が1本入っています。
背ビレと尻びれはともに尾まで続き、そのままつながり、全体で一つのヒレとなっています。
●シロゲンゲの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
太平洋側でのズワイガニ漁を行っている宮城県や岩手県などの東北地方や北海道で水揚げされています。
◆シロゲンゲの漁獲時期と旬
旬はズワイガニのシーズンと重なるのではないかと思われるが、意外に初夏や秋などでも見かけることがあり、旬は不明。環境の変化が少ない深海に生息しているので、季節による味の差はほとんどないのではないでしょうか。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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シロゲンゲ |