カナガシラ/金頭/かながしら:生態や特徴と産地や旬
●カナガシラの生態や特徴
◆カナガシラとは
分類:魚類 - 条鰭綱 - 新鰭亜綱 - 真骨下綱 - 棘鰭上目 - カサゴ目 - Platycephaloidei亜目 - ホウボウ科 - カナガシラ属(日本海洋データセンターより)
学名:Lepidotrigla microptera Günther, 1873
和名:かながしら/金頭/鉄頭
英名:Redwing searobin、red-whiskerd bulbul
別名:カナド、カナンド、キミヨ
カナガシラはホウボウ科の一種で外見もホウボウとよく似ている。名前の由来は名の通り、頭がとても固い骨盤で覆われている事。
カナガシラは白身で美味しい魚だが、ホウボウと比べると小さく、市場での値も安い。ホウボウは引き合いが多く都市部へ出荷され、カナガシラは安く主に地元で消費されている。
◆色々な地方名
カナガシラは産地によって色々な名称があり、関東ではカナと呼ぶところが各地にあり、兵庫県のカナンド、石川県のシシッポ、秋田県のキヨミ、愛知県のカナゴなど漁師達を中心に今も使われている。
◆カナガシラの生態
北海道から九州にかけての日本海沿岸及び太平洋沿岸、更に朝鮮半島沿岸、黄海から東シナ海に及ぶ中国、台湾沿岸に分布し、水深50~300m程までの深い砂泥底で小エビやカニなどの甲殻類や小魚などの底生動物を捕食し生息している。
産卵期は春。
◆カナガシラの特徴
カナガシラは成長しても全長30cm程でホウボウより小さく、頭部はホウボウよりも急角度で吻が短く、口の先左右に尖った角のような突起がある。
胸ビレは体に対して大きいがホウボウほどではなく、色も青色は無く赤い。また、胸ビレの後ろ3本の軟条はホウボウと同じように脚のように発達し、これを使って海底を歩くように移動する。
●カナガシラの主な産地と旬
◆主な産地と漁獲量
カナガシラは底引き網漁の際に他の魚に混じって漁獲される。漁獲地は全国にあり、底引き網漁が盛んな日本海側などでよく見かける。
◆カナガシラの漁獲時期と旬
カナガシラが美味しい旬は晩秋から初春にかけての寒い時期で、その頃に脂がのって旨い。漁獲量もその時期に底引き網で多く水揚げされる。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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カナガシラ |