ヨロイイタチウオ/ヒゲダラ:生態や特徴と旬の時期

ヨロイイタチウオ/ヒゲダラ

●ヨロイイタチウオの生態や特徴

●分類

分類:アシロ目アシロ亜目アシロ科ヨロイイタチウオ属

学名:Hoplobrotula armata

英語:Snubnose brotula 

●生態

ヨロイイタチウオ(鎧鼬魚)はその外見から「ヒゲダラ」とも呼ばれていますが、タラの仲間ではなくアシロ科ヨロイイタチウオ属の魚で、西太平洋、日本海、東シナ海からオーストラリア北部沿岸までの暖かい海の大陸棚の縁から大陸斜面上部に分布し、水深200~350mの砂泥底で底生の甲殻類や小魚などを捕食して生息しています。

◆ヨロイイタチウオ/ヒゲダラの特徴

ヨロイイタチウオ/ヒゲダラ

ヨロイイタチウオ/ヒゲダラは成魚になると70cm程になりずんぐりした頭部から腹の後ろは尻すぼみに細くなり、背ビレと臀(しり)ビレは朱色から赤褐色で、長くそのまま尾まで続き、尾鰭と一体化して尖った形になっています。

目の真下辺りの顎に2本ずつ2対の腹ビレの軟条が髭状に付いていて、これがヒゲダラという名前の由来にもなっています。

写真の赤く印をつけた部分、前の鰓蓋骨に鋭い棘が3本と、その後ろにある主鰓蓋骨に後付けされたような感じのはっきりとした棘が1本付いています。

体色は背側が赤くタラのようなまだら模様があり、腹は銀白色です。

●ヨロイイタチウオの主な産地と旬

●主な産地と食材としての扱い

ヨロイイタチウオ(ヒゲダラ)

正確な漁獲量は統計データがなく分かりませんが、日本では山陰から南、紀伊半島以南で底引き網や延縄漁で漁獲されています。非常に上品な白身の魚で、大きいものは漁獲量も多くはなく、高級魚の部類に入り、スーパーなどに出回る事はほとんどないと思われます。小さいものは底引き網である程度まとまった量が水揚げされているようですが、これらは主に練り物の原料や干物にされることが多いようです。

◆ヨロイイタチウオ(ヒゲダラ)の漁獲時期と旬

ヨロイイタチウオ(ヒゲダラ)は主に秋頃から春にかけて漁獲されています。美味しい旬の時期も冬から産卵を控えた春先となります。

旬のカレンダー
旬のカレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ヨロイイタチウオ                        

 
 

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