アルゼンチンアカエビ:目利きと料理
●アルゼンチンアカエビの目利きと調理のポイント
◆殻に艶と透明感があるもの
アルゼンチンアカエビは通常冷凍されていたものが解凍された状態で店に並べられています。保管状態が悪いと冷凍やけを起こしていることがあり、そうしたものは殻が白っぽくなっていることが多いので、透明感があり、色つやが良くないものは避けた方が良いでしょう。
アルゼンチンアカエビはIQFと呼ばれる急速冷凍が施されており、ブラックタイガーなどのような水を一緒に凍らせた状態ではなく、凍った状態で必要な数だけパックに詰めることができなどメリットが多いのですが、エビがむき出しの状態で箱に入れられているので扱いが悪いと冷凍やけしやすいのです。
また、パックに黒っぽいドリップが溜まっているようなものも避けましょう。
◆大きさは用途に応じて
アルゼンチンアカエビのサイズは1kgあたり何匹入っているかでL1~L5サイズまであります。
サイズごとの入り数はL1(10-20尾/kg)、L2(20-30尾/kg)、 L3(30-40尾/kg)、L4(40-60尾/kg)、 L5(60-80尾/kg)となっており、同じL1サイズであっても10と20では大きさにかなりの差が出てきます。
また、ケースで買う場合は通常2kg入りなので、上記の数字の2倍の数が入っているという事になります。
◆調理のポイント
解凍された状態で買ってきたものは出来る限り当日使うようにしましょう。家庭での再冷凍はお勧めしません。
アルゼンチンアカエビの殻は比較的柔らかく、手で簡単に剥けます。身質はボタンエビに近い感じでクルマエビやブラックタイガーより柔らかく加熱調理でも美味しく食べられます。
●アルゼンチンアカエビの美味しい食べ方と料理
◆アルゼンチンアカエビの握り(生)
生のまま殻をむき、背側から包丁を入れて開いたものをにぎりにしている。
回転寿司でももうお馴染みのネタになっていますね。程よい食感があり値段の割にとても美味しいです。
◆アルゼンチンアカエビの塩ゆで
まず殻付きのまま竹串などで背ワタを引き抜き、塩をまぶしてからの表面を優しくもみこんで冷水ですすぎ臭みを取り除きます。
尾の先から串を打ち沸騰させている湯に塩(湯の量に対して1~2%)を加えて2~3分ゆでます。茹ですぎないのがポイント。
◆アルゼンチンアカエビの握り(ゆで)
串を打って塩ゆでしたらすぐに氷水にとり一気に熱をとる。冷めたら串を抜き、腹側から包丁を入れて開き、2%ほどの塩水ですすいでキッチンペーパーで水分をふき取ったものを握る。
写真は尾の先端を切りそろえるのを忘れていました。今回使用したものはサイズが大きいエビだったのですごく食べ応えがありました。
◆アルゼンチンアカエビを使ったアクアパッツア
白身の魚とアサリ、アルゼンチン赤海老でアクアパッツアにしたもの。
たっぷりのオリーブ油に潰したニンニクを加え加熱し、香が立ってきたら白身魚を加えて軽く両面焼き色を付ける。そこにアサリとアルゼンチンアカエビ、トマトを加え更に軽く炒めてから白ワインを注ぎフタをして蒸す。
時々鍋を揺すって中を混ぜ、アサリの殻が全て開いたら一旦火を止め、皿に魚介を盛り付ける。
鍋に残った煮汁の味を見て軽く煮詰め、塩胡椒で味を調え魚貝の上からかける。
◆アルゼンチンアカエビを使ったブイヤベース
アルゼンチン赤海老とハマグリ、イガイ、ボウズギンポなどをブイヤベースにしたもの。
それぞれの魚介からとてもいい出汁が出てとても美味しい。
他にも当サイトのレシピサイトに「カサゴと赤エビ、サルボウ貝のブイヤベース」の作り方も紹介しています。
◆アルゼンチンアカエビの塩焼き
シンプルに塩を振ってグリルで焼い手も美味しい。綺麗に真っ直ぐな形に焼き上げる場合は、尾の先から胸に向けて串を打って焼くといいです。
焼くことで甘みが増し香ばしさが加わってこれもお勧めです。バーベキューなどにもぴったりです。
◆アルゼンチンアカエビの天ぷら
天ぷらも美味しいですが、クルマエビやブラックタイガーより食感は優しい。
◆アルゼンチンアカエビのフライ
もちろん海老フライにも使えます。大きさの割に手頃な価格なので見栄えがすごくいいです。
◆その他いろいろ
殻をむいて調理するエビチリや炒め物、ゆでエビのサラダなど基本的にはあらゆるエビ料理に使えます。
◆アルゼンチンアカエビを使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトのアルゼンチンアカエビを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
クックパッド | レシピブログ | 楽天レシピ |