サラガイ/皿貝:生態や特徴と産地や旬
●サラガイの生態や特徴
◆サラガイとは
分類:二枚貝綱 > 異歯亜綱 > マルスダレガイ目 > Tellinoidea(ニッコウガイ)上科 > ニッコウガイ科 > Megangulus(サラガイ)属(日本海洋データセンターより)
学名:Megangulus venulosus (Schrenck, 1862)
和名:さらがい/皿貝
英名:great northern tellin
別名:シロガイ/白貝、ヒラガイ/平貝
サラガイはニッコウガイ科サラガイ属の二枚貝で同属近縁種にはアラスジサラガイ、ベニザラガイの3種がある。しかし、市場では外見が似ているため区別されず、いずれもサラガイと共に「シロガイ(白貝)」として扱われている。
名称の由来は、殻の表面が陶磁器のように白く、殻に適度な厚みがあり、形が皿のように平たいことから「皿貝(サラガイ)」と呼ばれるようになった。その他、白い貝ということから「白貝(シロガイ)」、その扁平な形から「平貝(ヒラガイ)」とも呼ばれる。
◆サラガイの生態
サラガイは能登半島辺りから北の日本海沿岸及び朝鮮半島北東部からサハリンにかけての沿岸、茨城県以北の太平洋沿岸に分布し、潮間帯から水深20m以浅の細かい砂または泥の海底に生息する。
産卵期は海域によって多少ずれるようだが、概ね7月から10月にかけてとみられる。サラガイは寒海性ということもあってか成長に時間がかかり、オスは殻長50~55mm、メスは殻長65~70mmで成熟し繁殖可能となる。ここまで成長するのにはオスで6年、メスは8年もかかると考えられている。
◆サラガイの特徴
サラガイは殻長10cm、殻高6cm、殻幅3cm程のやや楕円の卵型で平たいく。殻自体はしっかりとした厚みがあり、殻の表面は艶のある白色で成長脈がくっきろと刻まれている。
殻を開けると殻の内側は白地に橙黄色の部分がある。中の身はベージュ色で入水管は細長くオレンジ色のものが多い。貝柱は左右両端にある。
●サラガイの主な産地と旬
◆主な産地と漁獲量
主な産地は石川県辺りから北海道にかけての日本海沿岸各地で、中でも北海道が主な産地。
◆サラガイの漁獲時期と旬
サラガイの北海道での漁獲時期は7月から9月にかけてで、夏が旬と言えそうだ。とは言うものの・・・ホッキ貝などと一緒に獲れるのなら冬にも獲れる?
旬は確かではありません。ちなみに、この写真は1月に京都の市場に入荷されてきたものです。その他の写真は金沢の市場でやはり1月に入手したものです。
また、産卵期は7月から10月ということを考えると、春から初夏にかけてが美味しそうにも思います。
旬のカレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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サラガイ |