シイラ/マヒマヒ:生態や特徴と産地や旬

シイラ/マヒマヒ/しいら

●生態や特徴

◆シイラ/マヒマヒとは

分類:動物界 - 脊索動物門 - 脊椎動物亜門 - 有顎上綱 - 魚類 - 条鰭綱 - 新鰭亜綱 - 真骨下綱 - 棘鰭上目 - スズキ目 - スズキ亜目 - Percoidea上科 - シイラ科 - シイラ属(日本海洋データセンターより)

学名:Coryphaena hippurus Linnaeus, 1758

和名:しいら/鱪/鱰

英名:Mahi-mahi/Common Dolphinfish

別名:マンサク/万作(島根県、広島県、鳥取県など中国地方)、マンビキ/万匹(長崎県から鹿児島県にかけて)、クマビキ/九万疋(鹿児島県)

◆名前の由来

シイラという名前は、その形が身が詰まっていない不良の籾を=粃(しいな)に似ていることからシイナと呼ばれ、それが訛りなどによってシイラに変わったものと言われている。中国地方の各地でマンサクと呼ばれているのは、このシイナ(粃)が不作を意味し不吉ということで、その逆の意味で万作と呼ぶようになったのだそうだ。

ハワイではマヒマヒという呼び名で知られ、名物料理などになっている。近年は回転ずしなどでもシイラという名称ではなくマヒマヒとしてメニューに出ているところがあり、一般の人にはマヒマヒという名称の方がなじんでいるようにさえ感じる。

◆シイラの生態

シイラの顔

シイラは南北の緯度およそ30°以内の全世界の熱帯から温帯海域に広く分布するスズキ目シイラ科の肉食魚で、大きいものでは2mにもなります。

日本近海では北海道から沖縄まで日本全国の沿岸から沖合に分布し、初夏から 夏にかけて北上し、初秋頃にUターンし晩秋にかけてまた南に帰っていく季節回遊をする。特に日本海側では7~8月に沖合を北上し、9~10月は沿岸部を南下するとみられる。

産卵期は海域によってずれがあるようだが、概ね4月頃から8月にかけてで、孵化後1年で尾叉長38cm、2 年で 68cm程になり成魚となる。さらに、3 年で 90cm、4年で 100~110cm、5年で 120~150cm に成長すると推定されている。

シイラは流木などに集ったり、イルカのように船についてくる習性があり、この習性を利用したシイラ漬け漁法が各地で行われてきた。

◆シイラの特徴

シイラ/マヒマヒ/しいら

シイラは成魚になると体長2mにもなる大型魚で、背の盛り上がりはほとんどなく頭部から尾にかけて細くなっていく長い形をしている。また、成熟したシイラは雄と雌で頭部の形に違いが表れ、パッと見ただけで判別できる。オスは頭が著しく高く盛り上がる傾向にあり、雌はそこまで盛り上がらず優しい顔をしている。写真はメスのシイラ。

いずれも背びれは頭頂部辺りから始まり、尾の付け根近くまでつながっており、尻ビレは胴の中央辺りから尾の付け根近くまでつながっている。

体表は背が青く腹は黄色で、体側の下半分に黒い斑点が見られる。

◆シイラの食味

シイラの切り身

シイラは赤身魚とされているが、マグロのような赤い身ではなく、ほんのり桜色で、脂質が少なく淡白。そのため鮮度落ちが早く、まとまった量も獲れないこともあってか産地で消費されてしまうことが多いようだ。クセが無く淡白な味なので和洋中問わず様々な料理で食べることができる。

食用としては魚体が大きいので、丸のまま売っているのを見かけることはほとんどなく、スーパーなどでも、切り身で売っているのを見かける

●シイラの主な産地と旬

●主な産地

シイラの漁獲量データ

国内でのシイラの漁獲量は8,000~10,000トン程とみられる。政府がまとめている漁業・養殖業生産統計では2006年までしかシイラの統計がとられていないようなので、ちょっと古いデータではあるが2006(平成18)年の漁獲量を紹介しておく。本来暖かい海域にいる魚で、九州各地や高知が多い。その他山陰沿岸や太平洋沿岸各地でも漁獲されている。

近年温暖化の影響もあってか、夏場海水温が上がる季節には宮城県や北海道などでもまとまった水揚げがあるようだ。

●シイラが安く沢山出回る旬

シイラ/マヒマヒ/しいら

シイラは海水温が上がる7月~10月頃によく獲れるので旬は夏とされているところが多い。東京中央卸売市場に入荷される量も6月に一気に増え、8月9月にピークを迎え10月までが多い時期となっている。

また、シイラの産卵期は春から夏にかけてで、このシイラの卵も産地によっては人気がある。

●シイラの身が充実して美味しい旬

一方、どの魚でもいえることだが、抱卵しているということはその分体の栄養が卵にとられ、身自体の味は落ちていると考えられる。シイラの身自体に脂がのり美味しくなる旬の時期は産卵後一定期間の間養分を蓄え、次の産卵に備えて身を太らせる秋から春先までとも言えそうだ。

旬のカレンダー
シイラの旬カレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
漁獲量                        
身が美味しい旬                        

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