ホヤ(海鞘)

■ホヤとは

●ホヤの属性と特徴

ホヤ

ホヤは原索動物の一種で、ホヤ目に属します。ホヤ貝とも呼ばれていますが、厳密には貝ではありません。ホヤの仲間には日本だけでも百数十種程もいると言われていますが、食用とされているものはマボヤやアカボヤなどごく一部です。これらは養殖もされ、東北や北海道では一般的な食材として親しまれています。

ホヤは見た目もグロテスクですが、よく「海を食べているような・・・」などと評されるような独特の磯の風味があり、好き嫌いがかなりはっきりしているようです。この香りはホヤ特有の不飽和アルコールによるものだそうです。

■ホヤの産地と旬の時期

●ホヤの主な産地

マボヤは全国的に生息していますが、牡鹿半島、男鹿半島以北の東北地方に多く、特に岩手から宮城に至る三陸沿岸では養殖も行われ主産地となっています。生産量も、岩手県、宮城県、そして青森県で全国の約95%を水揚げしています。また、アカボヤはほぼ全て天然物で、北海道で主に産します。

●ホヤの産卵期と美味しい旬の時期

ホヤは晩秋の11月頃から翌春にかけて産卵期になります。その時期は漁獲されません。漁期は4月から8月にかけてで、美味しいホヤが食べられる旬の時期も5月から8月までの夏場となります。

また、その夏場には冬に比べグリコーゲンが何倍にもなり、甘みと旨味が増します。

旬のカレンダー
旬カレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ホヤ                        

■ホヤの選び方と調理のポイント

●選ぶポイント

香りが持ち味なので、できる限り新鮮なものを選ぶこと

●ホヤの主な食べ方と調理のポイント

生のまま刺身、酢の物、などにして食べるのが普通ですが、塩辛にしたり燻製にしたりから揚げにしたり、というような使い方もできます。

さばく際に中から出てくる汁は捨てず、浸け汁に使ったり、その中で身を洗うようにつけたりすることで、香りを活かすことができます。

■ホヤに含まれる栄養成分と効用

●動物性炭水化物の供給源として貴重です。

●ホヤはミネラルが豊富に含まれています

ホヤにはリン、鉄、亜鉛などのミネラルが非常に多く含まれています。

●ホヤに含まれるビタミン

ホヤはビタミンEB12を多く含んでいます。ビタミンEは脂溶性で、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っていると考えられています。

また、ビタミンB12は水溶性ビタミンの一種で身体の細胞の生成に大きく関わり、血液の生成にも関わるなど非常に大切なビタミンの一つですが、野菜や果物にはほとんど含まれていないので、こうした魚貝から摂取する必要があります。

■五訂日本食品標準成分表でみるホヤの栄養成分量

下の表は五訂日本食品標準成分表に記載されている生のホヤに含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

●生のホヤ100gあたりの成分

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
30
kcal
88.8
g
5.0
g
0.8
g
0.8
g
4.6
g
0.14
g
0.34
g
33
mg
0g
ビタミン
レチノール D E B1 B2 ナイアシン B6 B12 パントテン酸 C
-μg 0
μg
1.2
mg
0.01
mg
0.13
mg
0.5
mg
0.02
mg
3.8
μg
0.33
mg
3
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
1300mg 570mg 32mg 41mg 55mg 5.7mg

七訂日本食品標準成分表より

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