イガグリガニ：目利きと料理

　イガグリガニを選ぶ際のポイント、目利きや見分け方、さばき方をはじめ、美味しい食べ方と調理方法、主な料理、料理レシピなどを沢山の写真と共に紹介します。

●イガグリガニの目利きと調理のポイント

　カニの類は死んでしまうと劣化が早いので、できるだけ生きている物がいい。

　イガグリガニは食べられる部分が少ないので、できるだけ大きなものを選ぶ。ちょっと持ちにくいが、手に持ってみて少しでも重みを感じるものを選ぼう。

　もし選ぶほど数があるのであればオスよりもメスの方が内子が詰まっていることが多くお勧め。腹側を見てはかまが大きなものがメス。

　基本的には茹でるか蒸して食べる。

　茹でる場合は、大きめの鍋にたっぷりの水を張り、３％ほどの塩を加え火にかけて沸騰させる。

　イガグリガニを甲羅を上にした状態で静かに沈め、再び沸騰してから10分程茹でてザルにあげる。

　上記の方法で塩ゆでにしたもの（１杯分）。

　まずははかまをキッチンバサミで付け根から切り外し、次に甲羅を下にした状態ではがし、脚を切り分ける。

　イガグリガニの内子は一般的なカニとは違いフンドシの中に大部分が詰まっている。写真では手前右側がフンドシ部分で、赤い部分が内子。

　食べるとまったりと濃厚で、ズワイガニなどとは違った独特の風味がある。

　脚の部分は確かに小さく、棘もあって面倒だが、出刃包丁で半分に割るように切ると身が取り出しやすく味は悪くない。

　取り出したイガグリガニの身と殻の中に茶碗蒸しのように固まった白い部分、それに内子を使ってクリームソースにしたもの。

　フライパンにバターを入れ、みじん切りにしたエシャロットまたは玉ねぎを炒め、そこにイガグリガニの身などを加え、白ワインまたは酒を注いで煮詰める。

　ある程度に詰まったら生クリームを注いで軽く煮、茹で上がったコンキリエと下茹でしたスナップエンドウを加え、しっかりと馴染ませたら塩胡椒で味を調えて盛り付ける。

　カニらしい風味はあまり感じられないが、コクがありそこそこ美味しいい。

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