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コプリーヌ/ササクレヒトヨタケ:特徴と主な産地や旬、保存方法や食べ方、栄養成分
名 称:
(和)ササクレヒトヨタケ
(英)coprinus
(伊)coprinus
(仏)coprinus
分 類:
ハラタケ科ササクレヒトヨタケ属
学名:
Coprinus comatus
■コプリーヌ/ササクレヒトヨタケの特徴
●ヨーロッパでは高級キノコ
コプリーヌは世界各地に分布し、寒い冬を除いて身近な草原や畑などに自生しています。日本名は「ササクレヒトヨタケ」と言いますが、通称ではその姿かたちから「つくし茸」や「こけし茸」とも呼ばれています。
ヨーロッパでは古くから食用にされてきたきのこの一つですが、収穫できるタイミングが極限られる事などもあって高級品として扱われてきました。
●自家消化するキノコ
コプリーヌは成長して傘が開くと共に傘の部分から黒く変色しはじめ、黒いインクのような液状に溶けてしまいます。その為英語圏では「インクキャップ」とも呼ばれてています。これは自家消化と呼ばれるもので、成長と共に自身が作り出す酵素によって溶解してしまいます。この変化は非常に早くその名前にもあるように、一晩で溶けてしまうほどです。
その為、収穫は出始めて間もない幼菌の状態で収穫しなければなりません。さらに、収穫後も成長してしまうと黒くなってくるので、成長を止めるために真空パックされて出荷されます。
●エルゴチオネインの抗酸化・抗炎症作用
コプリーヌには非常に強い抗酸化・抗炎症作用があると言われている「エルゴチオネイン」という成分が多く含まれています。これにはDNAの酸化損傷や脂質過酸化を抑制する効果がある他、肌の老化抑制効果などもあるとされ注目されています。
■コプリーヌ/ササクレヒトヨタケの主な産地
●分布は全世界
コプリーヌ/ササクレヒトヨタケは極寒の地域を除いて、ほぼ全世界に広く分布しています。国内でも北海道から沖縄に至る全国各地で自生しています。
●栽培は限定的
コプリーヌの栽培はまだ普及していないようで、現在確認できているのは長野県(写真の物)と静岡県だけです。まだまだ認知度も低いですが、食べた食味はとても良いので今後増えてくることを期待します。
■コプリーヌ/ササクレヒトヨタケの収穫時期と旬
●自生は春から秋
コプリーヌ(ササクレヒトヨタケ)の発生条件など詳しいことは分かりませんが、冬を除く春から晩秋にかけて自生するようです。また、類似きのこには毒性のあるものも無いとされ、食用キノコの採取では比較的容易とされています。
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