玉乙女(たまおとめ) サツマイモ

玉乙女(たまおとめ) サツマイモ


●玉乙女とは

◆農研機構が育成した「かんしょ農林53号」

玉乙女,タマオトメ,さつまいも,サツマイモ,薩摩芋,甘藷

 「玉乙女(たまおとめ)」は1988(昭和63)年に九州農業試験場畑地利用部甘しょ交配研究室(現農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター畑作研究部サツマイモ育種研究室)において赤紅色の皮色で、外観が優れる「九系70」を母、外観及び食味が優れる「ベニオトメ」を父として交配し、えられた種を育成選抜されたカンショです。

 1993(平成5)年に「九州118号」という系統名で関係機関に配布され、様々な試験を経て2001(平成13)年に農林水産省新品種命名登録審査会において蒸切干加工用としての優秀性が認知され、「かんしょ農林53号“タマオトメ”」として命名登録されました。

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◆玉乙女の特徴

 農研機構によると、いもの形はずんぐりとした短紡錘形で大きさは中くらい。表皮の色は赤紅色で、中の肉色は淡い黄色となっています。また「高系14号」よりも多収で「コガネセンガン」並みだそうです。

 蒸した時の肉色が濃い黄色になり、食味がややいいとされています。この特性により、干し芋にした時に、繊維が少なく柔らかい食感でさつまいもらしい自然な甘さと、仕上がりの黄色が濃く総合的には「タマユタカ」より優れているとされています。

◆玉乙女を焼いてみた

 「玉乙女(たまおとめ)」は干しイモ用品種ではありますが、今回は焼き芋にしてみました。

 焼き上がりはやはり繊維が少なく、食感としてはホクホク感はあまりありません。口に入れた時にややモソモソした感じがしますが、舌触りはなめらかです。甘さは強くはありませんがそこそこ感じられ、香りはまあまあでした。

 総評としては、焼き芋としてはあまり向いていないと思われます。ただ、舌触りがとてもなめらかで色味もよく、裏漉ししてスイートポテトなどの加工には向いていると思います。

◆主な産地

 「玉乙女(たまおとめ)」の栽培は全国の畑作地帯に適しているそうですが、中でも茨城県では蒸切干用品種としてこれまでの「タマユタカ」に代わる品種として普及しているそうです。

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