■キャベツとは
●キャベツの祖先はケール(英)Cabbage (仏)Chou
キャベツはブロッコリーやカリフラワーなどと同じアブラナ科アブラナ属の多年草で、その祖先はその薬用効果の大きさでしばしば話題になる「ケール」です。そして、このキャベツもその一部を引き継いでいます。中国から入ってきた呼び名も定着し、別名で甘藍(カンラン)ともいいます。
一般的にはキャベツといえば結球するタイプを指しています。これまで様々な品種改良がなされ、今では食感、外見などが違う沢山の品種があり、季節によっても栽培される品種が変わります。一方、スプラウトとしても用いられています。
●日本には江戸時代に
キャベツが日本に入ってきたのは江戸時代頃とされていますが、当時はほとんど食用とはされず、本格的に食用として栽培されるようになったのは明治時代に入ってからです。とはいっても、当時はまだまだ一般的に普及していた訳ではなく、戦後になって洋食文化と共に一気に普及したようです。
●シュークリームの由来
余談ですが、お菓子のシュークリームの由来は、このキャベツの「シュー」からきているんですよ。シュークリームはフランスで「シュー・ア・ラ・クレーム(chou
a la creme)」と言い直訳するとクリームが詰まったキャベツという意味になります。見た目がキャベツみたいでしょ?
■キャベツの産地と旬の時期
●キャベツの主な産地は

キャベツの主な産地は、政府がまとめた平成23年産のデータで見ると、年間の生産量が最も多いのは群馬県で、次いで愛知県、そして千葉県や茨城県、神奈川県、長野県などが続きます。ちなみに、この前年は愛知県がトップで、次いで群馬県でした。
●季節ごとに産地が変わるキャベツ

キャベツは季節によって産地が変わり、夏から秋にかけては群馬県や長野県などの高原や北海道など冷涼な土地で栽培されたものが出回ります。
●年に何度も旬がある!?
本来は地中海沿岸の冬の産物なのですが、日本では春に収穫される品種に始まり、夏の高原で収穫されるもの、露地栽培で収穫されるものなどがあり、それぞれに特徴があるので、旬は品種ごとに違うと言うことになります。価格も手頃なので、非常に使い勝手がいい食材と言えます。
●収穫は3シーズンあります。
冬に収穫される寒玉キャベツ(冬キャベツ)
11月頃から2月頃までが旬です。愛知県や千葉県など
春に収穫される春玉(春キャベツ)
東は千葉県や神奈川、西は九州などで栽培されています
夏に高冷地で収穫される高原キャベツ(夏キャベツ)
群馬県の嬬恋などが有名ですね。長野県をはじめ北海道や東北でも作られています。
●キャベツはほぼ周年 美味しい物が出回っています
キャベツは品を替え産地を替えながらほぼ周年美味しい物が出回ります。強いてあげるなら、秋に夏物と冬物の切り替え時に品薄になる事がしばしばあります。
それぞれのキャベツに特徴や旬があるので、うまく使い分けいつも美味しいキャベツを食べましょう。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
寒玉キャベツ | ||||||||||||
春玉キャベツ | ||||||||||||
高原キャベツ |
長野など
|
|||||||||||
グリーンボール |
九州及び西日本
|
北海道や長野産
|
||||||||||
レッドキャベツ | ||||||||||||
サボイキャベツ | ||||||||||||
芽キャベツ | ||||||||||||
プチヴェール | ||||||||||||
ジャンボキャベツ | ||||||||||||
その他 |
キャベツの種類一覧
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |