ヤマモモ(山桃/やまもも):特徴や主な品種
■ヤマモモ(山桃/やまもも)とは?
●ヤマモモ目ヤマモモ科(英)Bayberry,Waxberry
ヤマモモは中国大陸や日本を原産とするヤマモモ目ヤマモモ科の常緑樹になる果実です。関東及び福井県よりも南西部の本州と四国や九州、沖縄の低地や山地に自生しています。
栽培もされており、野生種以外にも色々な品種が作られています。高知県の県の花、徳島県の県の木、知多市、西都市、下松市の市の木に指定されています。
樹勢が落ち着いていて常緑樹であることなどから、街路樹や公園などにもよく植樹されています。
ちなみに、ヤマモモの花言葉は「教訓」「ただひとりを愛する」となっています。
●ヤマモモは雄雌異株
ヤマモモの木は雄と雌があり、両方が無いと受粉出来ず実がなりません。また、品種によっては隔年周期で結実するものなどもあります。
ただ、ヤマモモの花粉は非常に遠くまで飛び、いたるところに街路樹や自生している物があるので意外と雌だけでも結実する事も多いようです。「ヤマモモの花粉は中国から飛んでくる」とまで言われているそうです・・・。
●ヤマモモの品種
栽培されているものの主な品種は瑞光(ずいこう)や森口(もりぐち)、亀蔵(かめぞう)、広東(かんとん)などで、それ以外にも20種類程あります。
各品種ごとの特徴などは下記サイトを参考にされると良いでしょう。
吉岡国光園ホームページ
http://ww7.tiki.ne.jp/~fukada/yamamomo.html
島根県ホームページ
http://www.pref.shimane.lg.jp/nogyogijutsu/gijutsu/yakusou-sisin/2-7.html
●懐かしさを感じさせてくれるヤマモモ
ヤマモモと言えばかつて20年程前はスーパーなどでもよく見かけた気がしますが、近年あまり見かけなくなりました。独特の酸味と甘さを感じさせてくれるヤマモモはなんとなく懐かしさを感じさせてくれます。
見た目は可愛くて綺麗ですが、食べるとなると芯に大きな種があり、果肉部分だけをうまく食べるのが難しいのが欠点。また、栽培農家の高齢化で、作り手の不足も市場が小さくなってしま
■ヤマモモ(山桃/やまもも)の主な産地と生産量
●全国のヤマモモの生産量
ヤマモモは徳島県が一大産地として知られています。次いで高知県で、いずれも四国ですね。
そのほか岡山県や兵庫県でも少量生産されているようです。
商業的な生産は統計データで見る限りこの4つの県だけとなっています。
●各地で自生している物や街路樹なのにも
ヤマモモは先にのべたように、関東及び福井県よりも南西部の本州と四国や九州、沖縄などで自生もしています。また、街路樹や公園などにも植えられているので、比較的身近に実がなっているのを見かける事があります。
そう言ったものを収穫されているのをあまり見かけませんが、勿体ないので見かけたら是非収穫して食べてみてください。
■ヤマモモ(山桃/やまもも)の収穫時期と出回る旬は
●ヤマモモの収穫時期
ヤマモモの花期は3月から4月にかけてで、花が終わって小さな実が出来始め、6月中旬から完熟し始めます。収穫できるのは6月中旬ごろから7月上旬頃までの短い期間ですが、その時期は梅雨の真っ只中でもあり、水気を避けるためよく晴れた日にしか収穫する事が出来ないので、ヤマモモの収穫が出来るのはほんの数日と言われています。
●ヤマモモが美味しい旬の時期
ヤマモモはとても傷みが早い果実で、収穫されてから長くは日持ちしません。なので、ヤマモモが美味しく食べられる旬の時期は6月中旬から7月中旬あたりまでの一月足らずの短い期間だけです。
色々な食材の旬が曖昧になってきた今、まさに「旬」を感じさせてくれる貴重な果物と言えます。
旬のカレンダー | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | ||||||||||
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沖縄 | |||||||||||||||
四国 |