甘柿

輝太郎(きたろう) 甘柿

輝太郎(きたろう) 甘柿

■輝太郎とは?

●鳥取で育成された新品種

輝太郎/きたろう<柿

 「輝太郎」は鳥取県園芸試験場河原試験地において早生の甘カキの育成をめざし、1994(平成6)年より様々な交配が行われ、その中から選抜育成された品種で、元となった品種は母に「宗田早生」、果粉親に「甘秋」とされていました。

 鳥取県オリジナル品種として2009(平成21)年に登録出願、2010(平成22)年に品種登録され、2012(平成24)年に中国地方や関西の市場に試験販売が開始された登場したばかりの新品種です。

 しかし、2016年に同試験場職員が発表された学術論文により、花粉親に使用されたのは「甘秋」ではなく、国立研究開発法人 農研究機構が育成し、育種での使用が禁じられていた「安芸津(あきつ)14号」であったことが判明、これにより、「輝太郎」に対する権利は鳥取県と農研機構が共有することとなり、鳥取以外の地域でも栽培が可能となるようです。

●輝太郎の品種登録データ「特性の概要」

輝太郎/きたろう<柿

 農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『果実の大きさは大、果実の縦断面の形は扁円形、果実の横断面の形は円形、果頂部の形は切形、果頂の溝の明瞭度は無又は弱、果頂の条紋の明瞭度は無又は弱、果頂の裂果性は無又は弱、ていあ側面の形はやや下る、へたすき性は無又は弱、へたの果実に対する大きさは小、へた片の幅はやや広、果柄の長さは短、果皮の色は橙、果肉の色は橙、果肉の褐斑の有無は有、種子の大きさはやや小、種子の形は短楕円形、雌花の開花期は晩、成熟期はかなり早、果実の渋味は常に無である。』  (抜粋)

輝太郎/きたろう<柿

●輝太郎の特徴

 「輝太郎」は平均300g程の大玉で、糖度も平均で17%にもなるとされています。形は上から見ると角が無くまるい形をしており、高さはあまりなく平たい形をしています。

 開発した試験場によると、無核果や種子数の少ない果実の場合、果芯部に空洞ができやすく、その空洞の周りが黒くなることもあるとされており、それを避け種が出来るように授粉樹の混植が必要とされています。

●実際に食べてみた食味

輝太郎/きたろう<柿

 今回入手した「輝太郎」はかなり大きなもので、一つあたり480gもありました。柿には「種無し 輝太郎」というシールが張られ、価格は税抜きで500円程もしました。

輝太郎/きたろう<柿

 切ってみると・・・1個は確かに種無しでしたが、もう一個には少し小さい種が7個入っていました。

 皮を剥いて食べてみると、果肉は思ったよりも柔らかく、歯がすっと入る感じで、ゴリゴリ感は無く舌触りもとてもなめらかでした。そして糖度が高いと言うのがうなずけるに十分過ぎる甘味が舌に感じられました。柿には酸味がほとんどないので、まったりとした甘さを感じます。

■輝太郎の主な産地と旬

輝太郎/きたろう<柿

●主な産地と生産量

 「輝太郎」は2012(平成24)年に市場デビューした当初は鳥取県のオリジナル品種として、県内だけで栽培されてきました。主な産地は米子市や南部町、八頭町などとなっています。

 鳥取県では鳥取ブランドの新アイテムとして、生産拡大と高品質化を進めるため、”柿「輝太郎」特別対策事業”を行っています。 その効果もあり、生産量は新聞などによると2012年に2.4t、2013年に6.2tとどんどん増え、2015年は28.2tとなっています。

 まだまだ全国的には高価で希少な柿ですが、もう数年もすればもう少し身近に口にすることができるようになるのではないでしょうか。また、非常に食味が優れる品種で、農研機構にも権利が共有されることから鳥取県のオリジナル品種という縛りがなくなり、2018年以降他の産地でも栽培が可能となり、現在種苗会社から苗木を入手することができます。

●輝太郎の収穫時期と旬

 収穫時期は「西条」「富有」「花御所」に先駆けて9月下旬からとなっています。ちなみに、2015年は9月25日に市場へ初出荷されたようです。生産量がまだ少ない事もあり、旬は10月の初旬から中旬頃までととても短いです。

旬のカレンダー 8月 9月 10月 12月
輝太郎                        

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