■蓬莱柿(ほうらいし)とは?
●蓬莱柿(ほうらいし)=日本いちじく でも 中国からの伝来種
「蓬莱柿(ほうらいし)」の歴史は古く、寛永年間(1624~1644)にポルトガル人によって中国のイチジクが持ち込まれたと言われ、「蓬莱柿」(ほうらいし)と呼ばれ全国に広がっていきました。それ以来日本でも西日本を中心に定着し、長く栽培されてきた事から、明治時代にアメリカから導入された「桝井ドーフィン」種と区別する意味でこの蓬莱柿の事を在来種として「日本いちじく」と呼んだりします。
先が裂けやすく日持ちしないので、主に地元消費される事の方が多く、その為、かつては関東より東部にはあまり出回らない品種と言われてきました。今では流通方法も改善され全国に配送されるようになっています。甘味が強い品種と言う事と、生産量が少ない事からその希少性もあって今では改めてその価値が見直されてきているようです。
●蓬莱柿(ほうらいし)の特徴
「蓬莱柿」は「桝井ドーフィン」などと比べると、色付きが浅く、あまり朱色になりません。その為、「白イチジク」などとも呼ばれています。
果実は「桝井ドーフィン」に比べるとやや小ぶりで60~80g程のものが多いです。形は丸く先が裂けはじめているものが食べごろとなります。
果肉は中の赤い部分が多く、周囲の白い部分が薄めで、ほのかな酸味にしっとりとした上品な甘味が口に広がります。
■主な産地は
●蓬莱柿(ほうらいし)は関西以西中心
「蓬莱柿」は広島県尾道が全国でも有名で、生産量はトップとされています。その他にも愛媛県や福岡県北部など、中国地方から北九州にかけて多く栽培されています。
◆蓬莱柿の収穫時期と旬
「蓬莱柿」の収穫は露地物の場合8月上旬ごろから始まり10月頃まで続きます。収穫のピークは8月下旬から9月中旬にかけてで、この時期が旬となります。
また、産地によってはハウス栽培もおこなわれており、ハウス物は5月中下旬ごろから収穫が始まります。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
露地 | ||||||||||||||||||
ハウス物 |