ももいちご(百壱五)/あかねっ娘<イチゴ

ももいちご/百壱五(あかねっ娘)<イチゴ

■あかねっ娘/ももいちごとは?

●愛知県生まれの「あかねっ娘」

 「あかねっ娘」は愛知県農業総合試験場園芸において1985(昭和60)年に「(アイベリー×宝交早生)×とよのか」の選抜系に、「アイベリー×宝交早生」の選抜系の花粉を交配し生まれたものから選抜育成された品種で、1992(平成4)年に登録出願され、1994(平成6)年に登録されました。出願時の名称は「愛知2号」となっています。

あかねっ娘/ももいちご/百壱五<イチゴ

 この品種は各地で栽培されていましたが、果実が柔らかく輸送性の問題などで他の品種に転換が進み、今ではほとんど見かけなくなりました。ただ、徳島県では栽培方法を工夫し、大粒に仕上げ「ももいちご」というブランド商標で出荷しています。この「ももいちご」の知名度が非常に高く、「あかねっ娘」の影が薄くなっている気がします。また、「ももいちご」は「あかねっ娘」なのですが、JA徳島市佐那河内支所以外の各地で作られた「あかねっ娘」は「ももいちご」ではなく、その名称で販売することは商標違反となります。

●ももいちご/百壱五は徳島県の登録商標

あかねっ娘/ももいちご/百壱五<イチゴ

 「ももいちご」はJA徳島市佐那河内支所と大阪中央青果(株)が共同で作ったブランドイチゴで、「あかねっ娘」の栽培環境にマッチした寒暖差の大きい山間部で、より甘く、そしてより大きい実に育て上げるために、一株あたりの花を間引きし、選ばれた少ない果実に栄養を集中させるなど栽培方法を工夫した末、地域限定、数量、期間限定の希少性が高い高級ブランドに育て上げられています。

 生産者は徳島県佐那河内村の28軒だけで、JAを通していないものは「ももいちご」として出荷することが出来ません。また、出荷された「ももいちご」はそのまま大阪中央青果へ出荷されます。

 「ももいちご」は漢字では「桃苺」ではなくく「百壱五」となっています。

 また、徳島県ではももいちごに次いで「さくらももいちご」というブランドも展開しています。

■あかねっ娘/ももいちごの特徴や味

●あかねっ娘の特徴

 あかねっ娘の果実はやや大きめで、ふっくらとした球円錘形をしています。果皮の色は鮮紅色で全体に色のまわりはよく、ガクの付け根近くまで色付きやすいです。そう果の窪みは浅く、ややそう果の表面が果実の表面より出ているものが見られます。

あかねっ娘/ももいちご/百壱五<イチゴ

 果肉の色は中心部が白く、まわりは少し黄色みを帯びた白といった感じです。果心の空洞はできやすく大果の物は空洞もそれなりに大きくなります。

  農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『—–

 果皮の色は鮮紅、果形は球円錘、第1番果と第2番果の果形の差は少、果実の大きさは大

 果肉色は黄白、果心の色は白である。

 果実の光沢は良、空洞は中、溝は少である。

 果実の硬さはやや硬、無種子帯はほとんどなし、そう果のおち込みはおち込み小である。

 果実の香りは多、可溶性固形物含量は高、酸度はやや低、うどんこ病抵抗性は中である。 

 「とよのか」 と比較して、果形が球円錘であること、第1番果と第2番果の果形の差が少ないこと、休眠性が長いこと等で、「女峰」と比較して、果形が球円錘であること、果肉色が黄白であること、花房当たりの花数が少ないこと等で区別性が認められる。

—–』以上、抜粋。

●ももいちごの特徴

あかねっ娘/ももいちご/百壱五<イチゴ

 ももいちごとして出荷されているものは果実が大きいものが中心となっています。ブランド化が進んでいるため、通常の苺の透明パックに詰められているものは無く、クッションなどが敷かれた容器や贈答用の箱物が中心となっています。

 右上の黒い箱に入ったものは一粒45~60gもありました。

 香りがとても甘く、大粒で食べ応えがありましたが、果肉は適度に柔らかくとてもジューシーで、甘さは凄く甘いと言う程ではありませんが、酸味がなく十分な甘さが口に広がります。この苺一粒を皿の真ん中に乗せてそのまま出しても十分過ぎるくらい豪華なデザートになります。

あかねっ娘/ももいちご/百壱五<イチゴ

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