■ひのしずく(熊研い548)とは
●ひのしずくは熊本県で作られている熊研い548の登録商標
「ひのしずく」というのは品種名ではなく、熊本県で作られている品種名「熊研い548」というイチゴの登録商標です。なので、熊本県以外から「ひのしずく」が出荷されることは基本的にありません。
「熊研い548」というイチゴは平成12年に熊本県農業研究センター農産園芸研究所において、「さちのか」×「栃の峰」の選抜系統で糖度が高く果皮が固い「98-30」に「久留米54号」×「栃の峰」の選抜系統で草勢が旺盛で大果の「98-20-3」を交配し、その実生の中から選抜育成され、2006年3月9日に品種登録されたいちごです。
「ひのしずく」という愛称は公募され、全国から集まった約5,600通の応募の中から、『熊本=水がきれい』というイメージと、『みずみずしいイチゴ』のイメージをあわせて命名された物が採用されたそうです。
●ひのしずく(熊研い548)の特徴
「ひのしずく(熊研い548)」の果実の大きさは大きく、縦横比が同じくらいのまるみのある円錐状の形をしています。果皮の色は艶のある鮮紅色です。
果肉は硬めに締りが有り、果肉色及び果芯の色は白から薄い桃色で空洞は小さい方です。
味は今時の傾向に沿った酸味が少ないタイプで、ジューシーで上品な甘味が楽しめます。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『- – – – –
果実の縦横比は同等、大きさは大、果形は円錐、
果皮の色は鮮紅、果実の光沢は強、そう果の落ち込みは落ち込み小、
がく片の着き方は離、果径に対するがく片の大きさは中、
果実の硬さはやや硬、果肉色及び果芯の色は白、果実の空洞は小である。
開花始期はやや早、成熟期は早、季性は一季成りである。
「とよのか」及び「さちのか」と比較して、葉色が緑であること、花柄長が長いこと等で区別性が認められる。
– – – – – 』以上、抜粋。
●ひのしずく(熊研い548)の主な産地
「ひのしずく」は品種自体が熊本県のオリジナル品種で、ひのしずくも熊本県の登録商標なので熊本県限定のイチゴです。