メークイン(メイクイン/メイクイーン)<ジャガイモの品種

メークイン(メイクイン/メイクイーン)<ジャガイモ

●メークインとは

◆イギリス原産の"May Queen"

メークイン(メイクイン/メイクイーン)<ジャガイモ

メークインはイギリスが原産のジャガイモで、日本には大正時代にアメリカを経由して導入されたとされています。1928(昭和3)年には北海道の釧路や根室地方などにおける優良品種とされ、3年後の1931(昭和6)年には一般奨励品種とされ、今日では「男爵」と並び日本の代表的な品種として広く普及し、生鮮向け品種としては「男爵」に次ぎ2番目に多く作られています。しかし、原産地のイギリスでは今では作られなくなっているようです。

名称はもともとの名前「May Queen」から付けられており、その発音から「メイクイーン」や「メイクィーン」などとも表記されることがあります。ただし、標準和名では「メークイン」とされています。

◆メークインの特徴

メークイン(メイクイン/メイクイーン)<ジャガイモ

メークインの形は軸の付け根(基部)を上にしてやや下膨れの長楕円形で少し曲がり気味になる傾向があります。

表皮はすべすべしており、目が少なくくぼみも浅いので、皮が剥きやすく歩留まりが良いです。目のくぼみは軸の付け根(基部)側を上にすると人の顔のマユに見えるようなくぼみ方をしています。

メークイン(メイクイン/メイクイーン)<ジャガイモ

果肉は「男爵」よりも少し黄色っぽい白で、肉質は「男爵」よりも粘質で舌触りが「男爵」のようなさらさらした感じではなく滑らかで、ほんのりと甘味があります。この甘味は低温で貯蔵することで更に増します。

◆ポテトグリコアルカロイド(PGA)を多く含む

メークインは他のジャガイモに比べソラニンやチャコニンなど有毒なポテトグリコアルカロイド(PGA)を多く含む傾向にあります。表皮も日光に当たると緑化し易いので注意が必要です。

●メークインの美味しい食べ方

◆調理のポイント

メークインは男爵よりは粘質で煮崩れしにくいタイプです。とは言っても煮崩れしない訳ではなく、強い火力でイモが踊るような煮方をしてしまうと崩れてしまうので注意してください。静かにじっくりと味を染み込ませるおでんネタとしては適しています。

下茹でしても輪切りにした時に崩れにくいので、グラタンなどにも使いやすく舌触りも滑らかで美味しく仕上がります。

逆に、ホクホク感という意味では男爵より劣るので粉フキイモやコロッケにはあまり適していません。また、揚げ物は糖分が多いため色付きやすく適しません。

メークイン(メイクイン/メイクイーン)<ジャガイモ

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