ムベ/むべ:旬と主な産地、選び方と保存方法、食べ方と栄養価

■ムベとは?

●アケビ科ムベ属

ムベ/むべ

ムベはアケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物で、別名「トキワアケビ」とも呼ばれています。日本では東北南部より西の各地に自生し、台湾や中国などにも分布しているとされています。4月下旬~5月に花を咲かせ秋に果実が赤く熟します。

この木の葉は、幼木のときは3枚、その後ある程度成長してくると5枚になり、実が成る頃には7枚になるので、「七五三の縁起木」ともいわれているそうです。

日本では古くからアケビなどと共に果実として親しまれてきたとされていますが、現在ではほとんど市場に流通していません。ただ、山に自生している物や庭木などにも用いられているので目にする機会はあるかもしれません。

●ムベの伝説を元に町おこしをしている滋賀県近江八幡市

滋賀県近江八幡市に残る伝説に、ムベが登場します。

天智天皇が蒲生野(古代近江の歴史地名)に狩猟で訪れた際、現在の近江八幡で8人の男子を持つ健康な老夫婦と出会ったそうです。その時その老夫婦にどうすればそのような長寿でいられるのか尋ねたところ、この地でとれる無病長寿の霊果を毎年秋に食べているからだと言い、それを差し出したそうです。これを食べた天智天皇が「むべなるかな(いかにもそのとおりだなあ)」と仰せられたとか。その時の「むべ」がその後その果実の名称になったと伝えられているとの事です。また、それ以来朝廷に毎年献上されるようになったとされています。

この伝説を元に近江八幡市の大島神社・奥津島神社の宮司の働きかけでムベを栽培し町おこしを進め、近年、皇室への献上を再開するまでになっています。

●ムベの特徴

ムベ/むべ

ムベの外観はアケビとよく似ていますが、熟してもアケビのように果実がわれることはありません。

果実の大きさもアケビよりやや小さく、赤紫色の果皮の内側に白い部分があり、アケビよりもこの白い部分は薄く柔らかいです。

中にはゼリー状の果肉と無数の黒い種が果汁と共に詰まっており、食用になるのはこの果汁とゼリー状の部分なのですが、これだけを種と分離するのは難しくとても食べにくいです。種ごと口に含んで舌でしごくようにして種を出します。

味は酸味がなく、強くはありませんがまったりとした甘さが口に広がります。特徴的な香りはほとんど感じられません。

●その他の食べ方

ムベは種が多く食べられる部分は少ないのですが、種と共に果肉と果汁を取り出し、少し水分を加えて加熱したものを裏ごしして種を取り除いたピューレを使いジャムやアイスクリーム、ソースなどに加工します。ただ、ムベそのものには酸味や香りが無いので、ピューレにしてしまうと元が何なのかが分からなくなってしまいます。アイスクリームやシャーベット、ゼリーなどにする場合は、果皮をとっておき、器として利用すると良いでしょう。

●ムベの収穫時期と旬

ムベの果実が熟す時期は地域によって多少ずれはありますが、早いところでは10月初旬頃となります。食べ頃の旬は10月中旬頃から11月中旬にかけてで、12月中旬頃まで続きます。

旬のカレンダー

品種 9月 10月 11月 12月
ムベ                        

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