アンズ(杏子/あんず)の栄養価と効能

アンズ(杏子/あんず)

■アンズ(杏子/あんず)の主な栄養素とその働き

●ベータカロテン

 アンズ(杏子/あんず)にはベータカロテンが群を抜いて多く含まれています。中でも発ガンを抑制する作用の強いβ‐クリプトキサンチンも含んでいます。

●有機酸

アンズ(杏子/あんず)

 アンズ(杏子/あんず)はクエン酸、リンゴ酸といった有機酸を多く含み、胃腸の働きを良くし、殺菌作用などの効果があります。また、乳酸を減して、疲れを取り除き、肩こり、腰痛の防止にも効果があります。

●糖尿病患者の血糖値調整に効果が期待

 糖質消化酵素のグルコシアターゼの働きをアンズが強く阻害し、糖質が消化吸収されるのを抑制しますので糖尿病患者の血糖値調整に効果があると期待されています。

●ギャバ

 一時チョコレートで有名になったアミノ酸の一種のギャバですが、あんずの果肉にも含まれており、脳の血行を良くする作用が知られていますので、脳動脈硬化症Iこよるボケの予防の効果も十分に期待されています。

●干しあんず

 干しアンズは体を温める性質があり、毎日少しずつ食べると冷え性が改善されるそうです。また、内臓の機能低下や発熱による腫れを抑えたり、喉の渇きや切れにくい痰にも良いとされています。

●種は漢方薬に

 種はキョウニン(杏仁)と呼ばれ、生薬として咳止めや痰を抑える効果があります。また、漢方処方にも用いられています。

■アンズ(杏子/あんず)可食部100gあたりの成分

 下の表は七訂日本食品標準成分表に記載されている生の状態のアンズに含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

状態 エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
36
kcal
89.8
g
1.0
g
0.3
g
8.5
g
0.4
g
(0.02)
g
(0.19)
g
0 1.6
g
ドライ 288
kcal
16.8
g
9.2
g
0.4
g
70.4
g
3.2
g
(0.01)
g
(0.12)
g
0 9.8
g
缶詰 81
kcal
79.8
g
0.5
g
0.4
g
18.9
g
0.4
g
(0.03)
g
(0.24)
g
0 0.8
g
ビタミン
状態 βカロテン当量 E B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
1500
μg
1.9
mg
0.02
mg
0.02
mg
Tr 0.05
mg
2
μg
0.30
mg
3
mg
ドライ 5000
μg
1.4
mg
0
mg
0.03
mg
3.5
mg
0.18
mg
10
μg
0.53
mg
Tr
缶詰 550
μg
0.9
mg
0.01
mg
0.01
mg
0.1
mg
0.04
mg
2
μg
0
mg
Tr
無機質
状態 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
2mg 200mg 9mg 8mg 15mg 0.3mg
ドライ 15mg 1300mg 70mg 45mg 120mg 2.3mg
缶詰 4mg 190mg 18mg 7mg 14mg 0.2mg
七訂日本食品標準成分表より
アンズ(杏子/あんず)

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