レッドカラント/赤スグリ/グロゼイユ:栄養価と効用

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■房スグリの主な栄養素とその働き

●豊富なビタミンC

 フサスグリには100g中41mgもビタミンCが含まれているとされています。これにより風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果が期待できます。

●クエン酸効果

 強い酸味の成分クエン酸は、体内の酸性物質を減少させる効果や、疲労回復と血をきれいにする働きがあるとされています。

●クロスグリにはビタミンAがたっぷり

 クロスグリにはビタミンAが多く含まれています。ビタミンAは目の神経伝達物質となる他、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守る働きや、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあり、あわせて免疫力を高める働きもあります。さらに、がんの予防にも効果があるといわれています。

●クロスグリにはアントシアニンも多く含まれています。

 クロスグリの濃い赤紫色の色素にはアントシアニンがたくさん含まれています。アントシアニンの効用に関しては「視力回復効果」をはじめ、強い抗酸化力に寄り動脈硬化や老化を防ぐ働きがあるとする説など諸説ありますが、国立健康・栄養研究所では『有効性・安全性については、信頼できるデータが十分ではない』としているようです。今後、様々な研究によって明らかにされていくと思います。

■赤スグリや白スグリの可食部100gあたりの成分

 下の表は米国農務省国立栄養データベースよりに記載されている生のレッドカラント及びホワイトカラントに含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。(※ 七訂日本食品標準成分表には記載がありません)

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
56
kcal
84
g
1.4
g
0.20
g
13.8
g
0.66
g
-g -g 0 4.3
g
ビタミン
βカロテン A E B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
25
μg
44
IU
0.10
mg
0.04
mg
0.05
mg
0.10
mg
0.07
mg
8
μg
0.064
mg
41.0
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
1mg 275mg 33mg 13mg 44mg 1mg

米国農務省国立栄養データベース(FDC Published:4/1/2019)より

■黒スグリ(ブラックカラント)の可食部100gあたりの成分

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 下の表は米国農務省国立栄養データベースに記載されている生のブラックカラントに含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
63
kcal
82
g
1.4
g
0.41
g
15.4
g
0.86
g
0.058
g
0.179
g
0
g
ビタミン
ビタミンA E B1 B2 ナイアシン B6 パントテン酸 C
230
IU
1
mg
0.05
mg
0.05
mg
0.3
mg
0.066
mg
0.398
mg
181
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
2mg 322mg 55mg 24mg 59mg 1.54mg

米国農務省国立栄養データベース(FDC Published:4/1/2019)より

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