つぶ貝／ツブガイ／エゾボラ類の目利きと料理

　つぶ貝／ツブガイ／マツブ／エゾボラ／エゾボラモドキを選ぶときのポイント、目利きや美味しい食べ方と調理方法、主な料理とレシピなどを沢山の写真とともに紹介します。

■ツブ貝の目利き

●エゾボラ（マツブ）とその他のツブ貝

　エゾボラ（マツブ）はピンク系の綺麗な色で、殻には成長脈と呼ばれる縦にヒレ状の突起が並んでいます。その他のツブ貝の多くにはこれが見られません。なので、殻つきの場合はすぐに見分けがつきます。とは言うものの、他のツブ貝は沢山の種類があり、どの種類なのかまでは専門家でないと見極めるのは難しいです。

●大きいものほど高い

　エゾボラ（マツブ）も他のツブも大きい物は高いです。これは味的にというよりも、希少性と見た目の豪華さ、そして何より刺身に使いやすいという事からではないかと思われます。

●元気の良い物を

　選ぶ時は当然イキが良く元気そうなものを選びましょう。蓋を開けて体を出してきているものは、ちょっと触れただけで縮むものが新鮮です。

■ツブ貝の主な料理

●なんといっても刺身が一番

　大きいツブガイは、なんと言っても磯の香りに満ちた独特の風味を存分に味わえる刺身が一番美味しくいただけます。出来れば殻を割らず器として盛り付けると雰囲気が出ます。

◆エゾボラモドキの握り

　エゾボラモドキも獲れる数が少なく、エゾボラ（マツブ）と同等に高級すしネタとして扱われている。写真は左２貫はオオエッチュウバイで、右端がエゾボラモドキ。

　食感はマツブよりやや柔らかめで、甘みがありとても美味しい。

●つぶ貝のつぼ焼き

　ツブ貝をつぼ焼きにしても美味しいです。ただし、ツブには有毒な唾液腺があるので、まずは一度身を殻から取り出し、この唾液腺を取り除いてからまた殻に身を詰め、後はサザエなどと同じように酒と醤油、ミリンを合わせたタレを注ぎ込んで焼き上げます。

　また、ツブ貝の身を串に刺し、炭火などで焼いても美味しいです。

●つぶ貝のアヒージョ

　ツブガイの身を殻から取り出し、潰したニンニクと共にオリーブ油の中でじっくりと煮上げたもの。

また、ニンニクを利かせたオリーブ油で炒めても歯ごたえがあって美味しいです。

◆エゾボラモドキ（チヂミエゾボラ）のトマトソーススパゲッティ

　トマトソースとの相性も抜群。殻から出した身を適当な大きさに切り、ニンニクと共にオリーブ油でさっと炒め、白ワインを加えて軽く煮たところにトマトソースのベースを加えて仕上げる。唾液腺とエラなどは取り除くが、渦巻きの後端にある中腸線は一緒に使える。

　食感がとてもよく、上品な貝の味が楽しめる。

●つぶ貝のパスタ

　ツブガイの身を適当に切り分け、ニンニクを効かせながらサッとオリーブ油で炒め筍や三つ葉、トマトともにパスタと合わせたもの。

また、同じように炒めてパスタの具材としても使えます。

◆カラフトエゾボラのガーリック炒め

　こちらは殻長20cmほどのカラフトエゾボラを殻から取り出し、内臓や唾液腺などを取り除いた可食部をぶつ切りにして、みじん切りにしたニンニクと赤ピーマンと共にオリーブ油で炒めたもの。

　カラフトエゾボラは加熱調理しても硬く締まらず、程よい弾力のある仕上がりになり、甘味が増してこれもとても美味しい。

●エゾボラ（マツブ）のエスカルゴバター仕立て

　マツブをサッと茹でて殻から取り出し、ニンニクとパセリをバターと共にフードプロセッサーにかけたエスカルゴバターで和えるようにソテーしたもの。

　ツブの食感と磯の香りにエスカルゴバターの風味がよく合う。

●エゾボラ（マツブ）とセロリの和え物

　茹でて殻から取り出したツブを食べやすいサイズにスライスし、セロリと合わせて塩胡椒とオリーブ油、レモン汁で和えたもの。

　シコシコしたツブの食感と、コリっとしたセロリの歯触りがとても楽しい。さっぱりとした味わいでツブの甘味も引き立ちます。

◆エゾボラモドキ（チヂミエゾボラ）の煮付け

　エゾボラモドキを殻ごと酒・醤油、みりん、砂糖で煮付けたもの。味が染みやすいよう、煮あがってから熱いうちに身を殻から引き出し、食べやすく切って煮汁に戻す。

●ツブガイを使った料理をレシピサイトで探す

　当サイトの他のツブ貝の料理ページや主な料理レシピサイトのツブガイを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。

カラフトエゾボラの料理	エゾボラモドキと チヂミエゾボラの料理	青ツブ（ヒメエゾボラ）の料理
クックパッド	レシピブログ	楽天レシピ