●黒メバルの生態や特徴

クロメバルとは

分類:魚類 > 条鰭綱 > カサゴ目 > カサゴ亜目 > メバル科 > メバル亜科 > メバル属(日本海洋データセンターより)

学名:Sebastes ventricosus Temminck& Schlegel, 1843

和名:くろめばる/黒眼張、黒目張

英名:rockfish

別名:単にメバル

 クロメバル、シロメバル、アカメバルの三種はかつて「メバル」という同一種として扱われていましたが、2008年に見直され、「シロメバル」、「アカメバル」、「クロメバル」をそれぞれ別種とみなすよう分類されました。

 学術的には別種にはなりましたが、食材としては大きさや食味的に違いは感じられず、種間の差よりも獲れる場所などによる個体差の方が重要で、3種を区別することはほぼないと思います。

 クロメバルはその名の通り全体に黒いのが特徴で、クロソイやムラソイに似ている。表皮にウスメバルのような赤みが無く、皮付きの料理にしても色映えはしないが、味的にはとても美味しい魚で、価格もそれなりに高い。

クロメバルの生態と分布

クロメバル/黒眼張/くろめばる

 クロメバルはメバル三種の中でも、より外海に面した比較的浅く藻が多い岩礁帯に生息し、小さなエビなどの甲殻類や多毛類などの動物を捕食している。

 「日本産魚類検索全種の同定第三版」によると日本近海での分布は石川県能登半島〜長崎県の日本海・東シナ海沿岸、岩手県、相模湾〜紀伊水道の太平洋沿岸、瀬戸内海東部、高知県以布利となっている。

 他のメバルと同様に卵胎生で、晩秋に交尾した雌は体内で卵を受精し、そのまま体内で孵化させ、12月から2月頃にかけてに数千匹の稚魚を産むとされている。

◆黒メバルの特徴

 クロメバルはその名の通り体全体が黒いのが特徴です。体の形はアカメバル、シロメバルと見分けがつかない程そっくりで、目が大きく少し張り出しています。体の割りに背ビレや腹びれ、臀(しり)ビレなども大きく、涙骨やエラブタに鋭いトゲがあります。

黒めばる/クロメバル

 メバル3種との違いは下記の4点

1.生時、体の背面は黒く(青みが借ることもある)腹面は銀色で胸ビレは黒い。

2.胸ビレは通常16軟条、臀ビレは7~8軟条。

黒めばる/クロメバルの胸ビレ

3.側線有孔鱗数は43~49と3種では最も多い。

4.生時、両目間に斑紋はない。

5.より外洋に面した岩礁域に多い。

黒めばる/クロメバルの臀ビレ

 ただし、生息する環境などによって体色にばらつきがあるなど同定が困難な個体も多い。

●主な産地と旬

クロメバル/黒眼張/くろめばる

◆主な産地

 クロメバルも本州から九州、四国の沿岸各地で漁獲されています。

◆クロメバルの漁獲時期と旬

 旬は産地によっても多少ずれがあり、おおむね冬から春にかけてとなります。

旬のカレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
クロメバル                        

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